ギリシャ世界
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ギリシャ語講座

  この絵は太陽系第7惑星天王星です。その名前は英語でUrnus(ウラヌス)です。

uranus.jpg (44583 バイト)

実は、これはギリシャ語の天を意味するウウラノスの音写しです。ご存じの方も多いでしょうが天王星が発見される以前に土星や木星の衛星の不自然な動きからその存在が天文学者によって予見されたのです。見えない(不可視)と言う意味を持つギリシャ語ウウラノスがまだ発見されない第7惑星の名とされたいわれです。

   興味ある事に、太陽系のすべての惑星の名はギリシャ語そのものです。そればかりではありません。私たちがなにげなく使っている言葉にギリシャ語を語源とするものがたくさんあります。

     少し例を上げてみましょう。括弧内はギリシャ語の意味です。プログラム(前に書かれたもの)、グラマー(書かれたもの)、グラフ(書)、アトム(分けれない)、エレクトロス(琥珀-こすると静電気が起きる)、ホーン(音)、コスモス(秩序)、アダルト(成人)、ヒステリー(子宮)、ダイヤログ(言葉を通して)、コミューン(共有)、アメリカ(分かれない)、バイオ(命)、ミュージック(社交音楽)、メートル(量る)、等等際限がありません。英語やフランス語では意味不明の言葉もギリシャ語まで戻るとかなりの言葉が分かりやすい言葉になります。例えば、カバを意味する英語のヒュポホタモスは文字どおりで馬河です。プレートテクトニクスも最近の言葉のようですが実際はギリシャ語で、その意味は「広い大工」です。ラテン語のように思われている学術用語ですがかなりの部分、いやほとんどがギリシャ語です。先程の惑星等の天体につけられた名前を始め、元素(水素、酸素、金、銀)等の言葉も全てギリシャ語で命名されています。

  考えて見れば分かる事ですが、ヨーロッパ文明が起こるはるか以前、まだローマが未開な野蛮人の国であっあった頃に、ギリシャではソクラテスを始めプラトンやアリストテレスを始め有名なピタゴラスやユークリッド等という数学者を多数排出していたのです。ヨーロッパ文明よりも1500年は進んでいたでしょう。それを学んだ野蛮人たちが啓蒙され近代文明の糸口を見いだしたのは、古代東方に起こっていた文明の影響にすぎなかったのです。

   この、ギリシャの世界が軽蔑していた野蛮なローマ人に戦争で破れ、高貴なギリシャ貴族や哲人たちがローマの奴隷に売り飛ばされ、国家なき民族の悲哀を味わっていた時代に、聖書はその滅びゆく民族の言葉で語られ記されたのです。

   これからご一緒に、その時代に語られた記録を解明してゆきましょう。

1998年  6月1日     初版

    ギリシャ文字がサポートされていないブラウザソフトが多いので原文を掲載する事は極力控えます。どうしても原文を入手したいかたは下記までお知らせください。

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