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2000年1月12日(水)

< みわ子さん >

元旦早々「敏彦さん(御主人の名前)、お願いします」と、その女性が電話をかけて来たと言う。
「元旦に電話をして来たら、例えその家族であっても『おめでとうございます』のアイサツくらい
するもんじゃありませんか〜? しかも夫に電話をして来てその妻が出たなら『御主人をお願い
します』と言うのが普通じゃありません?? まるで、自分の所有物のように、夫の名前を呼ぶな
んて非常識じゃありませんか???」

そうですよね〜〜 ふつうは。。。
しかし、みわ子夫妻は現在普通じゃない生活をしている。
長い単身赴任生活も、一昨年の定年で終ったのに、御主人は関西の自宅へ帰って来られない。
いや今まで通り、月に1〜2度は帰宅されるが。
「マ−ジャン友達が居るからここに留まる」と言うのが表向きの理由だが、本当は10年も前から
おつき合いのある女性が居るからだ。
その女性も関西の人、御主人帰阪の折にはこちらで、また赴任先の折には自分が出かけて逢ってい
るそうだ。

その女性が昨年から「どうしてもちゃんと入籍して、同居したい」と主張されるので、御主人から
その旨お願いがあったそうだが、みわ子さんは悩んでいる。

子供二人は結婚してとっくに別居。現在一人住まいの家も、一生生活できるだけの財産も彼女には
ある。
しかし正式に離婚して喜ぶのは相手の女性だけ。自分にとっては、何の意味もない。むしろ夫の死後、
遺族年金が、相手女性に渡るのは許せない。

夫婦で心の疎通のない今、「別居でも何でも勝手にしてくれたら良いけれど、籍だけは子供達、孫達
のために、変更して欲しくない。だって、戸籍上父親がいなくなってしまうじゃありませんか・・」
と、みや子さんは言う。

ウ〜〜ム、難しい問題ですね。
一度心が離れてしまったら、もう元通りの気持ちには戻れないだろうから、きっぱりと別れて新しい
人生を考える方が良いとは思うのだが、やはり色んなしがらみがありますよネ。

それにしても、真面目なお話なのに笑ってしまったこと2つ。
その1:相手の女性の発言「私は父親が警察官で、厳しい家庭に育って来たから、キチンと入籍しな
いと同居は出来ません。」
・・・ンなこと言っても、その前の段階で、何か間違っていませんこと?

その2:御主人から離婚話のあった明くる日、別宅よりワープロ5〜6ページに、「このたびは突然
の申し出にもかかわらず、小生の話を始終冷静に聞いて頂いたことを感謝しています。」
ですって・・
・・・こんな時御主人としては、奥さんがヨヨと泣き崩れ「私にはあなたが居ないと生きてゆけませ
ん」などと言われる方が、うれしいのだろうか??

それに、とても腹の立ったことふたつ。
その1:みわ子さんは、御主人がコスタリカに単身赴任中に子宮筋腫のため、子宮と卵巣摘出手術を
受けられたが、その時の御主人の言葉。「もともと男性的な君が女性機能を取って、ますます男性に
近くなり、もう女性とは言えないね。」
・・・言っておきますが、みわ子さんは、色白の美人。とても女性的で、理知的な魅力のある人です。

その2:数年前、腰痛で立つこともできなくなり、脊髄の恐ろしい手術を受けて入院中のみや子さん
のもとに手術後始めて訪れた御主人は、その直前に、その彼女と、ホテルで豪勢な晩餐をすませてい
た。
・・・あんまりではありませんか??