キャ−!こんな恥ずかしい姿見ないで〜入浴中ヨ

2000年3月13日(月)

< またひとつペケ >

「食べ歩き」だが、ここ30年来の取材を振り返って、気に入った店を改めてまわっている。

自分のグルメノ−トを頼りにしながら訪れるのだが、まず予約の電話の段階で、もうその店がなくなっている事も多い。
味もサ−ビスも申し分なく、値段もリ−ズナブルとなると、我々客には良いお店だが、なかなか経営としては難しいのだろう。そういうお店で続いているのは、家族経営の所が多い。

だって一等地で家賃を払いながら、一流の板前さんやコックさんを雇っていたのでは、大変だ。オ−ナ−が包丁を持ち、奥さんや家族が接客をする店は安心だ。

今日は長年、ミナミなら「はまなか」、キタなら<ここ>と決めて通っていた割烹の店を訪れた。

この店のオ−ナーは、昔からカウンターに立っているだけ。いつもゴルフ灼けの顔で、手持ち無沙汰に立っているだけ・・・だった。
包丁はベテランの板前さんがふるっていて味は最高、調理の姿もイキイキ・キビキビしていていつもカウンタ−越しに見愡れていた。しかしその板前さんが数年前に突然辞めてからは、行くたびに顔が変わっていて、味も段々落ちて来ていた。

さてその後良い板前さんは見つかったかしら?もう落ち着いたかしら?と期待していたのだが、行ってびっくり! 今日はオーナーさんが、包丁持っている。 大丈夫かなあ??
そばには若い見習いのような子が慣れない感じ下働きをしているだけ。
カウンターの向こうに吊るしてある献立の木札も、半分以下に減っている。それだけ出せる料理の種類が減ったのだ。6時半を過ぎると満席になるから早めに、、と6時過ぎに行ったが、6時半になっても椅子は沢山空いている。

仕方ないから、少ない品書きの中から選んで注文する。さて旦さんの味はどんなものか?? 期待と不安とで味わってみるが、どれもわざわざこの店で食べる程のものはない。

「ここへ来る楽しみがなくなったねぇ〜」とつぶやきながら一応お腹を満たし、お勘定で目をむいた。

以前より、味悪く、品書き少なく、それなのに金額は今迄の2倍以上!
この程度なら何処で食べても半分以下の勘定になるだろう。お客さんが減ったからと云って、ぶったくってどうするのだろう!
美味しければ高くても人は来るのに・・・美味しくもなく、高いのでは「もう来なくて良い」と宣言しているようなものではないの!!

折角20年も前からひいきにして来てたのに、これで叉一つ「グルメノ−ト」にペケをしなくてはならない。
残念無念!!!