ペンペン草と遊ぼ

2000年4月4日(火)

< Web 出版  >

インターネットで小説を発表する作家が増えている。
しかも最近は、ただ文章をネット上に掲載するというだけではない。

映画監督岩井俊二氏の作品 " リリィ・シュシュのすべて " の場合は、映像や音楽を取り入れて、ホ−ムペ−ジ全体で一つの物語を作り上げている。

トップペ−ジに  "Internet Novel " このサイトは小説です。と書かれていなければ、普通のホ−ムペ−ジと思ってしまう。
BBSもあり、そこに作者が会話を列ねて行き其れが小説を形成していくのだ。

叉、井上夢人さんら作家達が「デジタルで書いているものを、そのままデジタルで読者の手に届ける産直ネット」として開設している " e-NOVELS " というサイトもある。

作品は、電子化されてファイルの形で販売され、そのファイルをダウンロードしてたそれぞれの作品を楽しむことになっている。

プロ作家の選りすぐった小説が、活字本に比べて安い値段で購入できる。
無料のサンプル作品も置いてあるので、ダウンロードしてすぐ読める。
「評論」のコーナー、「読物」のコーナー、「リンク」のコーナーなどもあり、「ミュージシャンが観客の前でライブを演奏するように、俳優たちが舞台から肉声で客席に語りかけるように、私たちは読者のみなさんに自分の書いた作品を直接届けたい――そう考えています。」という気持ちが伝わってくる。
「小説」を守りたいからこそ。「本」を失いたくないからこそ・・とも述べてある。

インターネットで世の中が色々変わって来ているのだから、本の形態が変わって行くのも当然だ。
「グーテンベルクが印刷機を作って、それから小説が面白くなった様に、インタ−ネットはさらに面白い小説を生み出すだろう。」という井上夢人さんの言葉に大いに同感!!