薬王菩薩本事品2000年5月1日
< ついに柴又 >
ず〜〜〜と前から、行きたくても行けなかった柴又を、やっと訪ねる事が出来た。「お婆ちゃんの原宿へ〜?!」と言いながらも同行してくれるやさしい人あり。。
「柴又駅」を出ると、すぐあの寅さんの銅像が迎えてくれた。
駅から帝釈天までの200m程の参道は、そのたたずまいが「フ−テンの寅さん」の映画で見ていたイメージのままで、始めて訪れた気がしない。
「帝釈天の参道のだんごやさん」では、さくらやおいちゃん、おばちゃんの姿が、「帝釈天の境内」では、笠智衆和尚の姿が目に浮かぶ。
それにしてもその「帝釈天題経寺」は、想像以上に立派なお寺であった。
一番驚いたのは本堂奥の壁(胴羽目)10枚の『帝釈堂法華経説話彫刻』。
法華経の説話を選び出して、巨大な欅材に東京在住の名人彫刻師10名が腕を競ったものである。
ちなみにその一枚板の大きさは、たて1.27メートル、横2.27メートル、厚さ20センチ。『薬王菩薩本事品』は、そのうちの一枚、「病即消滅の図」である。
この経は すなわち
これ閻浮堤の人の
病の良薬なり
若し人 病 あらんに 是の経を
聞く事を得ば
病すなわち消滅して
不老不死ならん