海地獄              血の池地獄

 

2000年5月7日(日)

< 別府湯の町 >

別府に滞在して驚いた。
どこに居ても、必ずどっかに湯煙りが見える!
ここには九十九の温泉があると言われているが、もっとありそうに思える。
1日の湧出量4700t、米国のイエロ−スト−ンに次いで世界第2位!!

タケちゃんのお家からも四方に湯けむりが見られるし、いわゆる「9つの地獄巡り」も直ぐ近くだ。高校の修学旅行以来だが、この機会に見に行った。

すっごいな〜、自然って・・・
「海地獄」なんて透明で美しいコバルトブルーだけど、摂氏100度もあるって!
1200年も前に、鶴見岳の爆発によって出来たって!!
高温で微生物などが育たないから、あんなに透き通っているのかしら?
竹篭に入った卵は、竹ざおに吊るされて、温泉卵の出来上がり!

「血の池地獄」もスゴイよね〜 ホントに赤いんだから・・・
ここで採れる赤い粘土は皮膚病に効くそうだ。。
万葉集に「赤池」と記された日本最古の天然地獄とか、、

「坊主地獄」も100度前後あり、絶えまなく噴き上がる熱泥が坊主頭と言われればそうだ・・・

皆それなりにもう「そこにあるもの」として存在しているが、いつの日か、大爆発など起こりそうで怖いものがある。
この目の前で100度もある泥が、地中からブクブクと盛り上がって来るし、すごい地鳴りはするというのに、ど−してこう間近で見ていて大丈夫なんだろう??

今東光さんは、これらの地獄を讃して
「人間は一度は現世の地獄を見、何らかの意味でおのれを空すして反省し、生きる道を考えるには別府の地獄の諸相を目のあたりに見る事を寧ろお勧めしたい。地獄をくぐって生き返った人間こそ本当の人間だからだ。」と言っておられる。。