2000年5月16日
< 人生20年説 >
身近に置いて、折に触れパラパラする本の一つに、森毅氏(京都大学名誉教授)の『人生20年説』ー<人は一生に4回生まれ変わる>イ−ストプレス社 がある。
人生80年の現在、ひとつの考え方で生きるには長すぎる。
人間はどうも、20年程度しか現在の自分と結びつけられないのではないかと思う。
そこで人生20年説を考えた。別にきっかり20年でなくていいのだが、当面20年ぐらいをひとつの人生と思って、その人生を輝かせる事を考える。80才までなら、4回の人生を生きる事になる。
20年前の自分は他人だと思えばいい。それぞれが新しい人生なのだから、昔の人生にこだわらなくていいし、次ぎの人生に抑圧される事もない。
_________ プロローグよりこの本に出会ったのは9年前、何だかものすごく気持ちがラクになった。
「それ迄自分がしてきたこと」にいつまでもこだわる事はないんだ。4つの人生を生きたらいいんだ、切り替えたらいいんだ・・・と。それ以来色々続いていたしがらみをできるだけ切り離し、今自分のしたい事、今できる事を考えるようになった。
今自分は第3の人生。森氏によればこうだ。
30代は自分の願望と現実の間の差にカリカリする。思うようにならない事を思い知る時だ。けれど40過ぎると居直れる。人さまざまだと思えるようになる。だから40過ぎた方が楽で幸せだ。
そこで居直って生き方をかえるのはそれなりにつらい面はある。しかし一番アホらしいのは20から40迄をこれが全てと思って、第3の人生も第2の人生と同じように頑張ろうとする事だ。
第3の人生はその人のあり方を問われるときだ。この時期をうまく過ごすと、第4の人生もうまくいく。いやなおじさん、おばさんにならないようにすることが、ポイントのような気がする。どのペ−ジにも、良い事が書かれてあり、いくらでも書き出したいが、ここでエピローグから・・・
ひょっとすると第5の人生めいたものがある。
・・・ バートランド・ラッセルは、80才になって、4回目の結婚をした。そして「今まで80年間、数学や哲学で暮らして来たから、これからは文学で暮らす」といって突然小説を書き始めた。
長命でギネス・ブックにのった泉重千代さんは、「どう言う女性がお好みですか?」と聞かれて、百才をとっくに過ぎているのに「年上の女」と答えたそうだ。
第5の人生も捨てたものではない。