2000年6月5日

< シルバーさん >

庭で草引きをしていると、道を隔てた前の公園から、植木バサミの音が聞こえてくる。
町内にある公園は、地域分けして住民が当番で掃除をする事になっているが、木の剪定や、薬剤撒きは、市から造園業に手配されてるはずだ。

しかしそれにしては、作業の方二人は大変高齢のようだし、市のマ−クのついたトラックも停まってはいない。
草引きの手を休めて、お声をかけてみる。。

「いやあ、わたしらシルバ−人材センターから来てますねん。もうとっくに70過ぎてますけど、ぼけんのんは遅い方がええし、健康のためや思て、こうしてできる仕事させてもろてます。」

「それはそれは、、いいことですね〜。外で身体動かすと、気持ちいいですよね〜。ごくろうさま。。」

そういえば、『シルバ−人材センター』からのチラシを見た事がある。
60才以上で働く意欲があり、社会参加を希望する高齢者の会員組織と書いてあった。

「今までの技能や経験を活かしながら、地域で働く事を通して仲間づくりや、自ら生きがいのある健康な生活を送ろう。」という主旨のもと、開設されたようである。

現在700人くらいの登録者があり、それぞれ自分に合ったお仕事に励んでおられる様子。そりゃ、60才なんてまだまだ若いですものね〜〜
機会があれば、特技を活かしてどんどん活躍されるべきでしょう・・・

タケちゃんのおじいさまだって、85才でも数百人の書道の生徒の指導に大忙しだし、杪ちゃんのお母さんだって、84才で、家事一切を引き受け、空いてる時間はいつもア−トフラワーの製作。。大きな生地から花弁を切り抜き、染めて、絞って、ワイヤ−で組み立て、大輪のボタン製作も平気。そして杪ちゃんの経営するフラワ−ショップには欠かせない人気の商品だという事だから、すばらしい!!