Flowerさん撮影・はくさんしゃくなげ

2000年7月30日

< 脳のおはなし >

最近「あの人の顔は浮かぶのに、名前が出てこない・・」という事が良くあるが、そういう事は、脳の事をコンピューターと、医学の面から研究を続けておられる Flowerさんのお話を聞くと大変興味深い。

顔を覚えるのは右脳、名前を覚えるのは左脳、そしてその間にブリッジがある。そのブリッジが弱くなると、そういう症状が出てくるし、壊れてしまうと話のつじつまが合わなくなってしまう、すなわち「ぼけ」る。

私の場合、そのブリッジは結構弱ってきているような気がして恐ろしい。何しろ、今まで殆ど右脳だけで生きてきたようなもので、「左脳で考える」より、「右脳で感じる」のが先、そして左の方へ行く前に「ま、いいかっ」と片付けてしまう。左脳があまり鍛えられてないのだ。

その上、ついさっき言ったことを全く覚えていない母を毎日見ていると、「いずれわが身・・・」という現実味があり、なお恐ろしい。さて最近「人ゲノム」のことがよく話題にのぼるが、Flowerさんの「稲ゲノム」の話もまた興味深い。世界の人類の主食である食品は、稲・小麦・とうもろこしによって90パーセントを占めている。ところがその稲・小麦・とうもろこしは、遺伝子的に見るとみな祖先が同じ。よって、稲の遺伝子を解析研究すれば、より良い(おいしいとか、量が沢山とか・・・)お米の増産が出来る。

人口が増える一方で食料は減るばかり。現在アフリカなどの飢餓人口は世界人口60億の5パーセント約3億人。そのギャップを埋める事が出来るのだ。「人ゲノム」で、あまり人間を裸にして欲しくはないが、「稲ゲノム」はいいんじゃない???

脳味噌のいっぱい詰まったFlowerさんにいろいろお話を伺って、これから少しは左脳を刺激して頂こう。・・・