パンパス咲く丘

2000年10月2日

< ハブ空港 >

昨日から引き続きFlowerさんのお話

  成田空港を活用させるために羽田の国際空港化に反対していると言うのは、一部正しいかもしれないが、もっと大きな理由がほかにある。

 2 それは羽田空港の離発着枠が無いことである。ご承知のとおり運行安全を確保するため航空機の離発着にはある一定の距離・間隔が必要で、1日の離発着数には制限があり現状はほとんど隙間が無いような状態。
このため国内線も制限を受けている状況にあり、だから別の国内専用飛行場が必要とも言っているのである。
   また航空機の駐機場も不足して、旧滑走路やタクシーウエイをも利用しており誠に手狭になっている。
 
 3 その他にも、ターミナルビル及び付帯設備、交通機関等
のインフラが不十分と言う問題もあるだろう。

 4 ハブ空港の整備については私も同感で、これには我が国の航空行政や政治の貧困に問題がある。
   羽田は滑走路が主1本、横風用1本、成田は主1本(現在)でこのような空港ではハブ空港にはなりえない。
   ハブ空港となるには、主滑走路4本(離陸用、着陸用各2本)に横風用が2本程度の規模とそれに見合う各種地上設備や交通インフラを備えた一大施設が必要でである。

 5 我が国は狭い国土に大勢の人間が犇いており、そのような広大な施設を建設するのは並大抵ではないが、世界第2位の経済大国、しかも資源を海外に頼りかつ国際貿易で生きている日本としては、万難を排して経済基点としてのハブ空港の建設を行うべきである。

 6 国際空港として開発した成田空港が、開港以来30猶予年滑走路1本のままと言うのは全く理解に苦しむ。 
また、関西空港を作りながらその目と鼻の先に神戸空港を作ると言う
   この付近は、関西空港、伊丹空港とあり空域が極めて狭く、離発着経路が重複して危険だと思う。
しかも滑走路1本の飛行場を作って何の価値があるのか。
それなら海上にあって拡張可能な関空を整備すべきである。
  運輸省航空局は全く弱い官庁で、それが航空行政の貧困につながり、ひいては我が国の発展を阻害していると私には思えてならない。また、公共のための土地収用法などももっと真剣に考えてほしいものだ。

 7 最後に、空港着陸料の問題だが、関空が世界一高いというのは、関空が第3セクター方式で運用されており、借金の回収をしなければならないことにある。
   これからの時代、空港は国家の玄関であり、主要ないくつかの空港は国が整備し、着陸料を適正にするべきでだ。
   1日に数台しか車の通らない地方道路を整備する金を国の空港整備にまわせば十分実現可能であろう。

 

なんとなく感じていることをこのようにはっきり言ってもらうと、本当にすっきりする。一つ一つモットモダー。一緒に声を大にして叫びたい。