2001年2月4日

< 秋鹿酒蔵 >


   屋根裏から見下ろす大きな樽の中        杜氏さんにしぼり立てを頂く


この日が待ち遠しかった・・
もう10年も前、この酒蔵を見学した時、「ほんとの絞りたて」を試飲して、その美味しさが忘れられなかったから・・・

『秋鹿』は、大阪府の最北端、北摂連山の山々に囲まれた兵庫県と京都府との境に位置する能勢地方にある。杜氏・谷淵英雄さんの丁寧なご説明で、酒造りの行程をつぶさに見学させていただいた。

本日の見学会は『山中酒の店』が主催で、参加者は、みんなみんな「お酒大好き人間」ばっかり!!

酒造行程を順に見て周りながらも、懸命にノートを取り、真面目な質問が飛び交い、つい「あのーー、あなた、、ただの飲兵衛なんでしょう? それともこの世界の専門家?」と聞いてしまったほど熱心だ!!

醸造のための器は、4434リットルとか、7120リットルとか・・・
はしごに登って見ないと中の様子が分からない。屋根裏のようなところから、その中身を点検する事もできる。
しかし、中を覗くのは勇気が要る。「足踏み外して中へ落ちたら、死んでしまうから用心するように・・」という忠告を聞くと、覗くだけでも背筋がゾー−として、勇気が要った。

それにしても、玄米から→精米→洗米→浸漬→蒸米→製麹→酒母→圧搾→生酒→濾過→火入れ→調合・割水→びん詰・・・・

と、これだけ手のかかる行程を経てこそ、コンナにおいしいお酒ができるのね。

それに加えて、初代鹿之助からの自営田を守りつづけて、麹のもとになる麹米も、もろみの仕込みに用いる掛け米も、すべて至極の酒米、山田にしきに限っていると言うこだわりが、このおいしいお酒の元になってるようだ。