2001年4月5日

< 桃源台地 >

 

 

我が川西市は,昔から桃の産地として知られていた。でも最近は「手間のかかる割に引き合わない仕事」として、どんどん桃畑が減り、今は住宅地の合間に少しずつ残るだけである。
収穫は1年に1度しかないのに、その間剪定・消毒・袋かけなど、手入れが大変なのだ。

しかし枯れ木のうちは目立たない木々もこの季節になると、そこかしこにきれいなピンクの空間が出来て、とてもきれいだ。

毎年撮影の期を逸してきたので、今年はその桃畑の前にお住まいの岡田さんに実況報告メールを送ってもらっていた。
「やっとちらほらだけど、週末には開くでしょう。」が、「急に寒い日が続いたので、まだ全然、撮影は来週の方が良いでしょう。」そして今朝やっと「もう7分咲きで、きれいですよ、明日から天気崩れるそうだから、そろそろ写しに来たら?」の連絡を貰った。

すわ出陣! 細い畑道を走れるように、本日は原チャリDioが足。
さて桃畑はほんとに桃色だった!手入れをし易いように、枝ぶりは低く剪定されているので、遠くから見ると,桃色のカーペットのよう・・・
まだ8分咲き位で、濃いピンクのつぼみもいっぱいついている。
畑に入って撮影してると岡田さんもカメラを持って出て来られた。

ひとしきり撮影していると、女性が1人水遣りに来られた。せっかくだから少〜し質問させていただく。
「あの、畑ごとに桃の花色に差がありますね、濃い桃色も、淡い桃色も・・これはやはり桃の種類によるのですか?」
「そうですよ、こちらの木は“布目”、向こうのは“倉方”、あちらのはよそ様の畑だから、どの種類かわからないけど、又違うんですよ。ここらは昔ずーーと桃畑がつづいとったけどね、どんどん縮小して宅地や野菜畑になってしもて、うちも毎年楽しみにしている親戚に送る分を作ってるだけですわ。」

ここは、加茂古墳に近い『桃源台地』と呼ばれる所。ほんとに、
桃色の畑の中を歩いていると、桃源郷のような気がする。

やっと、念願の桃の花の撮影が出来てうれしかった、実況報告
してくださった岡田さん、ありがとう!!