2001年10月29日
< ハナブサ・リュウ写真展 >
BAROQUE (ニコンサロン特別展)
すごい迫力だった。
生身の美しい裸女と、干からびたミイラと、骸骨と・・・
そんな写真が交互に並んでる。「人間、死んでしまえば皆同じ。骨になって灰になって・・・」
と、昔渡辺淳一の小説の中で読んで以来、納得していた積りだが・・・
それにしてもこうして突きつけられると〜とはいえ、ミイラさん、怖いようでも愛嬌があって、
なぜかポーズをとって並んでいたり、
おひげがまばらについてたり〜大学の医学部の解剖模型だとか、奇形児の骨とかの写真もあり・・・
怖さと、興味深さとで、じっくり拝見した。
長くフランスにお住まいだっただけあって、美しい女性の写真が、一層際立って華麗に感じられた。
シシリア島パレルモの町の古い教会のカタコンベ(地下礼拝堂)には8千体のミイラが眠っていたそうだ。運命的な出会いに、何日も通って写真を撮られた。すなわち「死者の肖像」。
パリに戻ってからは「女達の肖像」を撮り始めたそうだ。
「ミイラが生きている人間の写真をとることを教えてくれたようでした。女達は生き生きとして、アクティブでフェミニンで、エネルギーに満ちあふれていました。」分かりますねーーそのお気持ち、、
そのままこれらの作品に現れていますもの。この写真展、来年5月9日には大阪ニコンサロンにて開催してくださるとか、たくさんのミイラちゃんたちに再会できる日が楽しみだ。。。