2003年8月9日
< 最終日 >
US Open 6日目、今まで5連敗。こちらのミスとかではなく、いつも相手はうまかった。負けても“コングラチュレーション、、あなたはとても強いですね” と握手せずにはいられなかった。
でも今日の相手は、同じくらいの腕のようだ。顔を真っ赤にして真剣に碁盤をにらみ、ものすごく時間をかけて考える。こちらとてラストチャンス。全敗のままでは情けない。接戦の末、4目の勝ち。
最後の最後に、ダメが詰まるのを待ってから、こちとら“手”だと思って打った3目のアタリ、相手は“ウーーン、やられた”とうめいて負けを認めたが、あとでそばで見ていた隊長と前川さんが言うことにゃ、「あれは手にはなってない。2目のハナヅケで逃げられた」とのこと。その他に、相手の手抜きで隅を取れるところがあったが、両方とも気付いてなかったね・・」とのこと。いやはや、相手の時計は秒読みに入っていたので、最後はお互いに集中力が減っていたようだ。ともあれ、なんとか最後にマルを獲得、やれやれ・・・
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午後は、西条先生に3面打ちをして頂いた。
Vaioの囲碁ソフトに打ち込みながら、先生の冗談を聞きながら、対局を楽しんだ。いつも話題豊富で、興味深いお話を聞かせてくださるのだが、この指導碁もとても楽しませて下さるのだ。6子の置碁で、ソフトの「形勢判断」通り“ジゴ”で終わった。
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続いて、急いで前田先生のレクチャー室へ。例によって沢田氏3段の鮮やかな通訳つきで、今までのレクチャーのまとめ的なお話を聞いた。前田先生曰く、「序盤・中盤は、たいして神経質にならなくても、のびのびと打てばよい。最後のヨセが大事で、これは、3手のヨセも24手のヨセもある。これで大きく差がつく。」とのこと。。
ふむふむ、これはまさしくゴルフと一緒だな、、いくら飛んでもグリーン周りのヨセが下手だと、スコアはまとまらない。ゴルフの1打目も2打目も、多少右に行こうが、左に行こうが、後で修正できる。まさしくヨセで勝負が決まる。アマでもシングルクラスの人と一緒に回るといつもそれを実感したものだ。
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夕食は、参加者全員揃ってのバンケット。いつものカフェテリアではなくて、大広間で丸いテーブルでワインと共に頂いた。入賞者の表彰や音楽隊の演奏もあって、楽しい晩餐だった。
夜12時を過ぎても、ロビーでは「囲碁の歌」を合唱する人、ギターを弾く人、まだ碁盤を囲んでいる人・・・ いつまでも賑わっていた。