2003年11月29日


< クラギ第43回定演 >

関西学院大学クラシックギタークラブ第43回定期演奏会

    伊丹市立文化会館 「伊丹ホール」  18時開演

 

 

 


いつの間にこんな事になってしまったんだろ・・
「文化総部クラシックギター部」の定期演奏会としては、ちょっと問題が多すぎる。

しかも、演奏が終わる碁との花束贈呈は一体ナニ? だらだらと、黙々と、まるで仏さんに献花?
それに加えて、あのプログラムはナニ? まるで、遊び仲間の寄せ書き?


「行こ!」演奏会終了後、雨の中OB8名うち揃い、不機嫌な顔で居酒屋へ移動。
久し振りに合わす顔もあり、ひとしきり懐かしい言葉を交わし、「さ、本題いこか」
のムロさんこと山室紘一先輩の言葉で、本日の演奏会の批評会始め。
閉店時間まで、みんなで話し合いそしてムロさんがまとめてくれた。

・ 現役のクラブ運営に関しては、彼らの考え方の根本的な見直しが必要ではないか

・ 小さな同好会ならいざ知らず、学院の名のもとに文化総部に所属するれっきとした 
クラブとしては、本来のギター音楽(クラシック、ポピュラーを問わず)を追及 するという
目的に対して、もっと真摯な態度で取り組むというのが、彼らの義務であり、 学生の
部活動の本質ではないか。

・  特に定期演奏会というものは、対外的にその成果を問うものであり、普段の活動の 
集大成として評価されるもので、身内の卒業記念コンサートとは訳が違う。

・ ここ数年の定演の内容やレベルを見ているかぎり、何か「サークル」的な雰囲気で、 自分たちの楽しみにしか目が行っておらず、音楽本来の「聴衆があって初めて成り立つ 演奏者と聴き手の関係」にほとんど気配りが出来ていないように見える。 

・ 小中学校の文化祭とは違い、大学のクラブというものは、それなりに社会的にも 認知されるレベルであるのが普通であり、テクニックの優劣にかかわらず感銘を 与えてくれるものであってしかるべきではないか。 

・ 中学生より下手な放送部の司会者をなぜ毎年使っているのか?   何か義理でもあるのでなければ、下手でも自前でやったほうが真実味がある。

・ ステージ転換ごとの椅子の出し入れが「超」みっともない。 黒子(ステージ・スタッフ)は見せ物にあらず。てきぱきと、さっさと歩くこと。

・ 花束の客席からの授受はやめるべき。  やむ終えない場合は、一つか二つもらってさっさと引っ込む。あとはスタッフが さっと片づける…というのが常識的手法。 

・ プログラムが演奏に比べて立派すぎる、というより自分たちの卒業アルバム的な   色彩が強く、コンサート本来のものから少々離れすぎ。

・ お楽しみサークルではなく、学院の正規のクラブであり、「第43回定期演奏会」を名乗るのであれば、クラブの歴史と伝統を受け継ぎ、OB の助言を真摯に受け止めて  もらいたい。


さて、これをどう現役たちに伝えたらよいのだろう。彼らは終演後大層満足げだったし、お互いに誉めあっていた。こちらから、とっても異常に見えることを満足していると言うことは、 向うからすればこちらの言い分は「異常」に思えるだろう。とはいえ、このままこんな状態が続くのは問題だ。 「正常」な活動をめざして、自覚して欲しい。    

それには、自分達だけの世界に閉じこもらずに、広く音楽の世界を知る 必要があるだろう。   コンサートの内容も、プログラムの内容も、ほんとに「サークル活動」の世界。 何年もかかって、こういう風に変わってしまったのだから、元に戻すには又 何年もかかるかもしれないが、とにかく「文化総部/クラシックギタークラブ」の あり方を、考えねばならないと思う。