2004年2月28日


< 大 市 >

 

   

 

“すっぽん”といえば、思い出す。
食べ歩きの本に載っていた「大市」が気になって、グルメパルと一緒にはるばる京都まで出かけた。もう15年ほども前のことだ。車で行ったが、なんとなく分かりにくくて、迷った記憶がある。そうか、あの頃はマイカーにナビがついてなかったんだ・・・

なんといってもぐつぐつ煮えたぎって運ばれて来たまっ黒けの土鍋が印象的だ。石炭コークスで摂氏2000度の高熱で煮込むそうで、確かにすっぽんの身は柔らかい。

コースのみで佃煮と、すっぽん鍋で 一人前 18000円だった。今は22000円のようだ。特別おいしいという気もしなかったが、とにかく創業が元禄時代で、建物はその時のまま、そしてあまりにも黒いお鍋に圧倒された。その黒さが値打ちと言うよりも、むしろ不潔なように感じられたのは、若気の至りだろうか・・・

その後、他所でもすっぽん料理を食べに行ったが、なんといっても「すっぽん」と言うと、この店が思い出される。

 

大 市 ダイイチ

京都市上京区下長者町通千本西入ル
電話 075−461−1775