２００４年４月１１日ｂ

＜　百樂潮州酒楼　＞　

　

　

１９７０年代に香港駐在の折、オットットの秘書だった�ｹ（ﾀﾝ）さんは、今なお家族ぐるみで親しくお付き合いしている。�ｹさんのご主人時（ｼｰ）さんとは、仕事上のお付き合いもあった。

今夜は、その�ｹさん一家４人と、共通のお友達・周さん（オーストラリア在住だけど、丁度来香されてた）、と黄さんとで、賑やかに食卓を囲んだ。やっぱ、これくらい揃わないと、中国料理は楽しくない。

時さん、周さん、黄さんの３人は、京都工業繊維大学の留学生だったから、みな大阪弁が身についている。ほんとにお上手！　�ｹさんは、日本大学留学生だったから、江戸っ子弁。お子さん二人は英語だけ。

潮州料理は、数ある中国料理の中でも一番好きだ。食べるのとおしゃべりするのに一生懸命で、記録するを忘れたが、どれも美味しい。お砂糖を振りかけながら食する「両面黄」（潮州料理独特の炒麺）も、懐かしく、おいしい。。紹興酒も良く合う。

それにしても、こうした老舗が随分少なくなった。その代わりに、一人二人で食事の出来る気軽な小さな店が増えている。家族構成が変わって、少人数になったことや地代の高騰に関係あるようだ。１９６９年発行の「香港いい店うまい店」という本に掲載されてる店７４軒の内、今も残っているのはわずか１６軒とか。丁度われらが住んでいた頃に発行されているのだが、どの店も当時客足の絶えない一流店ばかり。それがたった２割しか残ってないなんて！！

特になじみの深い「上海老正興」「紅宝石餐庁」「鑽石酒家」は、つい数年前まで活気があったと思うのに、残念でならない。「�繼L」「鳳城酒家」「陸羽茶室」「天香楼」など、現存して、昔ながらにネオンが明るいのを見るのは心うれしい。

“本場の中国料理”だとて、広東、北京、上海などを訪れて一流の店で食べるのも美味しい。でもでも、中国のどの土地の料理も、香港で食する方が絶対にもっと美味しい。そう思うのはおいらだけではない。中国各地の料理を食べている人達みんながそう言う。完成度が高いというのだろうか、洗練されてるというのだろうか・・・　　おっとっとも中国出張の度に言ってた。「いやぁ、本場やからと期待してたけど、広東の広東料理なんか、、北京の北京料理なんか・・・・・そら、どの土地の料理も香港の方がおいしいわ！」

かくして、香港を訪れるたびに、旧知の香港友達が、香港で一番美味しい、すなわち世界で一番美味しい中国料理、潮州料理・広東料理・北京料理・上海料理・・・と、ご馳走してくれるのであ〜る。