ウサギもようのネクタイ、ほんの一部
 
1999年12月10日(金)
 

< ウサギスト >

人呼んで『ウサギスト』、谷村晃先生(72歳)のことである。

卯年(昭和2年) 卯月(4月) 卯日(27日) 卯の刻(午前6時)生まれで、
兔のコレクターということで、今年は年頭からこの年末まで大変な人気者!
新聞やテレビに引っぱりだこの1年だった。

卯年もあとわずかと言うことで、現在わが町川西市の「ぎゃらりーシャノワール」で、14日まで
うさぎ展を開かれている。

何度も拝見しているが改めて叉、うさぎちゃんたちと対面して来た。
インドネシア・バリ島の操り人形や、ドイツの陶製、それにズラリとかけられた兔もようの
ネクタイ(世界中のデザインナーによるデザイン)も楽しんだ。
こんなに沢山のうさぎネクタイがあるなんて〜〜〜〜
 

以前お家へお伺いした折には、兔もようのシャツで出迎えて下さった。
お玄関を入るなり、階段の上、壁面、ピアノの上、あらゆる所に兔ちゃんが並んでいた。
お庭のそこここにも、兔ちゃんが見える。

12年前、還暦お祝のパ−ティーの会場では、教え子達からのプレゼントである赤いベストを着て、
大きなぬいぐるみ兔をそばにおいて、終始グランドピアノを楽しそうに演奏されていた。
 

この谷村先生は私の大学時代の恩師である。
『音楽美学』を専攻していた私は、この谷村先生の講議がとても楽しみだった。

ゼミは張源祥先生だったが、その頃谷村先生はちょうどドイツの留学から帰国されたばかり。
教室では、ブロックフレーテなどの古楽器を奏しながらの講議は、熱がこもっていた。

授業のあとは、我々数人連れ立って、そのまま大学の近くの先生の御自宅へ移動。
お家では、小さなお子さまもいらっしゃってお忙しいのに、いつも奥様がにこやかに手作りの
ケ−キやクッキ−でもてなして下さった。
ドイツで身に付けたとおっしゃる作りたてのお菓子は、どれも美味しかった。

お茶とケ−キを味わいながら、何時間も音楽談義と、音楽史の勉強などに没頭した。

今から考えると、「良くあんなに厚かましくお邪魔したものだ」と恥ずかしくなるのだが、先生も
帰国されたばかりで、とても燃えておられたのだと思う。
ともあれ私達はそんな先生の教えを受けられ、楽しい経験をさせて頂けて幸せ者だった!

現在、大阪大学の音楽学名誉教授及び、大阪芸術大学客員教授。
次の卯年には「うさぎ博物館」をオ−プンさせる予定とか。
 

                        
                     前に   ホーム   次へ