99年8月7日(土)
 

<  奈良  >

久しぶりに奈良を訪れた。いや時々は行ってても、ゴルフ場へ直行、直帰しているので正確には
「久しぶりに奈良を歩いた」ということになる。

知人が奈良にて、この1週間 " Nara Photo Workshop " を開催しているので、それに参加するためだ。
今年は「日本・ポーランド交流写真展」も加わったので、ちと大掛かりだった。
なので会場は5ケ所に分散し、その会場を廻る内に、奈良の街を巡ることになった。

そして今さらながら、奈良の魅力に取り付かれた。
こんなに近くでありながら、何と無知であったことか…
奈良へは途中の道の渋滞が面倒で、今迄あえて避けていたのだけれど、
新しい高速も出来て、家からたった65分! 知らなかったな〜〜
 

『ならまち』の魅力
会場から会場への「ただの通り道」と思っていた「ならまち」、その落ち着いた町並みに凄く心惹かれた。
江戸時代の末頃から明治時代にかけての町屋をそのまま残していて、とても懐かしい気分に浸れる。
細かい格子戸の木の色が時代を語り、昔ながらの土塀があり、細い道の両側に並ぶ店の商品の並べ方が
まるで昔の映画のセットのように楽しい。
猿沢池の周囲には、グルーとちょうちんがぶら下がり、金魚すくい、ヨーヨーつり等の店が、昔と同じ
様に並び、そしてちょうどユカタ姿の人で賑わい、盆踊りの準備が出来ていた。
一日の移動ついででは、ほんの一部しか歩いてないし、ゆっくりとお店の中をのぞく時間もなかったの
でホンに心残りだ。
 

『神社・仏閣の多さ』の魅力
どこを歩いていても、ふと見遣れば必ず、神社の鳥居かお寺の塔が見える。
街角ごとの道路標識にはどこでも5つ6つの名所旧跡・お寺の案内が並んでいる。
ひとつひとつ、ゆっくり訪ねてみたい。
 

『緑の多さ』の魅力
ほんの少し街を出たら、うっそうと大木が茂っている。大きな木陰を作ってその合間を鹿達がゆうゆうと
「自分達も人間と同じ」という表情でそぞろ歩いている。人の流れの中、走る車の間、お店の前…
全く違和感なく、沢山の鹿達が行き交っている。親し気にすぐ近く迄よってくる鹿が愛しかった。
 

『花と写真美術館』
世に知れた「花の寺」数多く、永年花に携わって生きてきた私には大変魅力的、また以前から行きたいと
思いつつ機会のなかった「奈良市写真美術館」を訪問することも出来た。
 

本来の目的、写真展はすばらしかったし、日本・海外各地から集った若い写真家達との出会いも有意義だった。
でもそれに加えてこの「奈良の魅力の再発見」は、予期せぬ大きな大きな収穫だった!
 


 

                        
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