マツヨイグサ (和紙切り絵)
 
1999年9月23日(木)
 

<車の事故>

高速道路を走っている時、私の車のすぐ前に指示器も出さないで、えんじのポルシェがいきなり割り込んで来た。
私の前の白い車は避けようがない。右は中央分離帯の角、左からポルシェ、思わずよけたものの、白い車とポルシェは側面どうし激突、しかも分離帯の角をぶっ飛ばして前部大破!

ひどいものだ、無謀運転だ。
あやうく輪禍は免れたものの、ほんのタッチの差だ。
しかもその直前に、私は右の道路に入るため車線変更したばかりで、その白い車を先に行かせて後ろについたばかりである。普通に行ってれば、私の車が犠牲になっていたのだ!

全くこんなことは、運命の分かれ目だ。
急いでいたので、素早く側をすり抜けて去ったものの、バックミラ−で見る後ろは、もう車の動きがマヒしていた。
 

車では今まで3度怖い目に遭っている。。
30年の間に3回だから大したことはないかも知れないが…

まず、アメリカ大陸を旅行中、6000CCのシボレー・モンテカルロで高速道路を走っていたときのこと。
真夏の炎天下、時速130キロくらいで6時間位経った時、突然バックミラーに真っ白な煙りが見えて、車がヨレヨレに曲がり真直ぐ進めなくなった。

訳が分らなくて、とにかく停車して、タイヤを見た。後ろのタイヤがバーストしている。本当に「破裂した」と云う感じで、タイヤの中の白い繊維が激しく派手に飛び出し、どうしょうもない。
その後どうしたのかはっきり記憶はないが、とにかく「そのタイヤFireStone は、欠陥商品で、他の3本も替えないと危険だ」と云われ、遠い旅先でタイヤ交換に時間を取られてしまったのを覚えている。

2度目はこれもアメリカで、真冬の事。零下20度くらいの時、買い物に出て緩い下りの坂道を走っていた。
大きい車なので、その重みでだんだん加速がついて、どんどんスピ−ドを増して来る。「これは困ったナ」と思いつつ、いけないことを知りながら、そっとブレ−キを踏んでしまった。とその途端クリクリクリクリッと何度回転しただろうか、何十回も回ったような気がするが手の付けようがない。道路脇のガ−ドレ−ルにわざとぶつけてやっと止まった。

道路が凍り付いて、氷のように滑り易くなっていたのだ。
近くに車がなくて事故にならなかったのが幸い。
 

3度目は、夜に家への帰り道、近道をする積もりが道を間違え方向転換しょうとして脇道にバックで入った。
もう少しバックする積もりで、後ろを見るが真っ暗で何も見えない。しょうがないので、降りて後ろを見に云った。
そこで、気絶しそうになった!! 何と後ろは崖っぷちで、何もない谷底。「道」と思っていたのはただの少しの空き地で、奥行きがなかった。後ろの車輪はもう半分宙に浮いている。もう今度車内に入ったらズルズルと転落してしまいそう…
ゾ〜〜と冷や汗をかきながら、近くの車をおいてあるお家へお願いに行った。そして、チェ−ンを括りつけて前へ出して貰った。
何も知らずにタイヤをあと半回転していたら、どうなっていたことか!!
今思い出しても冷や汗の出る体験だった。

そうだもう一回アルゾ、、怖かったことが…
一昨年、新車を買って2ヶ月目。連日睡眠不足が続いていたのにどうしても付き合いで出かけるハメになった。
その帰途、食事のあとの満腹感で睡魔に襲われ、コックリしてしまった。「オ−、大変大変!これはいけない。」と窓を全開にして風を入れ、ラジオの音量を上げて、辛いガムをクチュクチュ。

これで「もうあと家まで15分頑張れる」と思っていたのに、ガンッと衝撃で目を覚ましたら、車は石垣に食い込んで、前部大破していた。
左へ曲がるカ−ブだったのに、『熟睡』していたために直進し、そのままぶつかったと云う訳だ。
アナ、オソロシヤ!! これが石垣でなくて、人家であったなら、あるいはトラックであったなら、私はもうこの世にいなかったことでしょう。。

それ以来、車の事故のニュ−スを聞く度に「あれはきっと居眠りだろうな…」と思ってしまうようになった。
 

しかし、しかし今回のように自分に全く非がなくても、勝手に車が当たって来ることもある。本当にこんなことはもう『運命』として受け止めるしかないだろう。