JTU運営規則<改定案と補足説明>
第9章 フィニッシュ(総合フィニッシュ)
第29条(フィニッシュエリアの総合管理)
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- フィニッシュエリアは、計測、報道機器などの大会関係機材とスタッフが集まる重要な区域である。
- 完走した競技者の記録計測、エイド・メディカルサービスを行う。
- 競技者のフィニッシュ撮影、インタビューの報道撮影、大会広報、表彰など催事関係などが行われる。
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- 強固なフェンス、セイフティコーン、ロープなどにより完全区分を行う。
- 監視スタッフにより、一般観客との明確な区分を行う。
- 出入には、ID確認を徹底する。
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- 審判長、担当審判員、限定役員、医療・計測・エイドスタッフなど事前に許可を受けた者以外の入場を禁止する。
- 報道関係者には特別な報道エリアを限定し混乱を避ける。
補足説明
- 大会のすべてがフィニッシュ・エリアに集結する。社運を賭けたテレビカメラが、カメラマンや審判員にさえぎられれば台無しになる。
- 一方で、カメラマンは、新聞雑誌に「感動の瞬間」を映し出す使命がある。
- 医療スタッフは、倒れこんでくる競技者を即刻救助しなければならない。そして、観客はここに殺到する。
- 設営と運営手腕が発揮されるエリアである。
- 時として最も混乱を招く観客の対応は、フィニッシュ両サイドに観客席を設けるなど、観客心理そして導線を研究し「観客を規制するばかりでなく、ゆったりと見てもらう」ことをコンセプトに前向きに取り組みたい。
第30条(フィニッシュエリアの設営・施設)
- 必要な施設は、前条の総合管理を実施するための設営・施設全般である。大会実施内容により詳細について決定する。
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- フィニッシュラインの両側に、目印となる支柱を立てる。
- ラインは、50o幅の白テープまたは白色の耐水ペイントで明示する。
- 遠方から確認しやすいよう横断幕などを掲示する。
- エリア内に次の基本施設を設営する。テント、机、椅子、遮蔽物、施設内容掲示、その他業務に必要な設営物を設置する。
- 競技審判施設
確認カメラ、公式掲示板
- 記録計測施設
コンピューター機器
- エイド施設
飲料、タオル
- 医療施設
救急医療用具、担架、救急車へのアクセス
- 放送施設
放送機器
- メディア施設
カメラ台
- その他の施設
通信機器、役員VIPブース
補足説明
- フィニッシュエリアに入るスタッフを限定し、認識が明確なウェアやIDカードを着用する。
- メディア関係者は、事前登録とし、限定エリアを設ける必要がある。
第30条4.(同伴/伴走フィニッシュ:ゴール) 全文追加
- 適用基準:一般部門において下記の要件が満たされ、所轄競技団体が認めた場合これを許可する。
選手権大会、予選大会レベルでは実施しない。
- 同伴を受ける競技者の心得:
- 同伴/伴走してのフィニッシュは、他の競技者への影響がない範囲で実施する。
- 自主的な判断により、状況に応じたスムーズなレース運営に協力する。
- タイムロス、順位の遅れなどは了解事項とする。
- 同伴者の規定:
- 事前に設定された「同伴者用ゲート(フィニッシュラインから50m以内)」から、係員の指示に従い、コースに入る。
- 複数の競技者が競っているときはエントリーを制限する。このときは、コース外からの応援とする。
- 同伴者は、若干名(1−2名)とする。幼児、子供の同伴も許可する。
- 持ち込めるものは最小限の旗(130 X 90cm以内) などに限定する。ペット類は禁止する。コース外からこれらを渡す場合も、この規定に準じる。
- 大会により、1位入賞タイムから規定時間が経過後にエントリーを認める。
- 大会に出場した競技者の同伴は認めない。
- その他の規定:
- 旗、花束や幼児を手渡す場合は、同伴者用ゲートから係員の指示に従い行う。一般コース上でこれらを行うことは慎む。
- 飲食物はいずれの場合にも禁止する。
補足説明
- 従来のように自由に行われた場合、安全面、運営面そしてスポーツ精神の面からも支障を来す。そのため、上記の条件付きで「普及のための特別ルール」として同伴/伴走フィニッシュを認めるものとする。
- 同伴が禁止される選手権部門と一般部門が前後して実施される場合の対応に配慮する。
- 同伴フィニッシュに係わる設営そして管理スタッフを導入する。事前案内による競技者と観客への広報が重要。

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