JTU運営規則<改定案と補足説明>

第11章 記録



第34条(フィニッシュと記録の計測)

  1. 競技記録の計測は、第1種目のスタート合図から、競技者の胴体の一部(頭、首、肩、腕、足は含まない)が総合フィニッシュライン(決勝線)上に到達した時点までの計測を行う。
  2. 記録表示の基本は秒単位とし、秒以下は切り捨てる(検討:秒以下は四捨五入)。ただし、大会により秒以下を掲出することがある。

補足説明


第35条(スプリットタイムとトランジションタイム)

    1. 各種目のスプリットタイムは、各種目のスタートからフィニッシュまでとする。
    2. バイク・スプリットタイムは、スイム/バイク・トランジションとバイク/ラン・トランジションのタイムを包括する。
    3. 計測地点は、@スイムフィニッシュ Aランスタート B総合フィニッシュの3箇所を基点とする。

      競技通過地点公式計測地点と要点
      スイムスイムスタート(選手数の確認)
      スイムフィニッシュ第1計測/スイムタイム
      バイクスイム/バイクトランジション*トランジションタイム
      バイクスタート(通過選手の確認)
      バイクフィニッシュ(到着選手の確認)
      バイク/ラントランジション*トランジションタイム
      ランランスタート第2計測/バイクタイム
      総合フィニッシュ第3計測/総合タイム

      • ITU基準による世界選手権でのバイクタイムは、スイム/バイクのトランジ ションおよびバイク/ランのトランジションを含むと定義されている。そのため国内においてもこれを導入し計測の確実化と簡易化を促進する。
      • なお、上記に加えそれぞれのトランジションタイムを計測することは競技記録の分析、通過選手の確認に有効である。

  1. トライアスロンおよび関連競技は、それぞれの総合タイムで競われるものであり、大会基準により各スプリットタイムを掲出しない場合がある。

補足説明


第36条(計測業務)

  1. 記録計測のために、競技者の競技進行を滞らせることは避ける。競技者確認が重要なスイム終了地点などでは、ストップアンドゴー・ルールにより最小限の「確認タイム」が認められることがある。この確認に要した時間は競技時間からの差引対象とはしない。
    <備考>
    プールでの大会やタイムトライアルで、トランジションタイム計測がむずかしいときは、これを計測しない。
  2. 記録計測地点で競技者の渋滞が起こらないよう、複数の計測施設および計測スタッフを配置する。
  3. フィニッシュラインでは、決勝審判員のほかにVTRなどによる着順確認の補足を行う。

補足説明


第37条(競技者数の管理)

  1. 競技者の競技進行状況を常に把握するために必要な各種対策を講じる必要がある。
  2. 主要地点での競技者の確認はきわめて重要である。競技者受付時、スタートからトランジションエリア、各フィニッシュに至るそれぞれの通過人数を正確に確認する。
  3. 各種目におけるリタイア者を確認し、必要な処置を講じる必要がある。また各主要地点において確認された競技者数の合計が正しいことをつねに確認できる体制が必要である。

補足説明

スイムタイムの計測方法、選手管理 <図解>
凡例 ★マーシャル  ◎速報スタッフ ○スイムキャップ 回収員 ▲誘導スタッフ ▽ナンバー読取
   ☆競技者数カウント/手動カウンター  ◆コンピューター  ==コーン / フェンス
         ◎
    〜▲  +−+▽     ☆
  ★ 〜−−◆+S+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+
 ---> 〜== |/| ▲○===○====▲=== ==== ▲  |
    〜−−◆+F+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+  |
    〜▲ ★+−+▽   ☆                |  | 
  1. スイムフィニッシュ後の誘導
  2. コンピューター計測装置への連動。読み取り確認。
  3. 計測装置紛失の場合、ストップアンドゴー・ルールで一旦停止(98年適用)
  4. スイムキャップ回収。
  5. スイムキャップ紛失者に対するロスタイムの責任は負わない。
  6. カウンターによる通過選手数の確認業務
    ・各関門の通過人数及びリタイア者名は、随時、本部に連絡。



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