JTU運営規則<改定案と補足説明>

第12章 日本最高記録と大会記録



第38条(全般) <表現修正>

  1. 日本最高記録は、JTUまたは所轄競技団体の主催・共催大会で、開催基準および審査体制が完備された場合に公認される。
  2. 日本最高記録は、トライアスロンと関連する複合競技の各指定距離、関連種目別に公認されるものとする。
  3. 日本最高記録が出た場合、所轄競技団体(削除:または実行委員会)は、記録確認に必要な資料をJTUに提出する。
  4. 大会公式記録は、気象状況、技術代表、審判長名などを明記し、保管する。

補足説明

<競技難易度の考え方>

 トライアスロンの記録は、マラソンなどと同様にコースや気象条件により大きな差が生じる。そのため競技者の記録を一元的に比較するためにコース難易度を数値的に比較することができる。これらのデータがスポーツの興味を深めるだろう。
 下記の基準は一案である。温度により雨がまったく逆の効果となるなどは技術員の判断や競技者の印象からも調整できるだろう。
 これを基準に各地の大会を比較し、詳細を把握しながら大会を改善することも新たな試みである。
 表の難易度ポイントは、(高い/難しい)1−2−3−4−5(低い/易しい)。テスト的に,98石垣島(◎印)と蒲郡(○)ワールドカップを比較した。重複部分は●印。

総合   < 石垣15 > < 蒲郡16 >

天気    ●晴(3) □晴&曇(4) □曇(5) □曇&雨(4) □雨(3) □豪雨(2-1)
運営完成度 □30% (1) □50% (2) □70% (3) ●90% (4) □100% (5)
審判充実度 □30% (1) □50% (2) ◎70% (3) ○90% (4) □100% (5)
大会レベル □一般(1) □地元選手権(2) □地区予選(3) □日本選手権/世界予選(4) ●ITU/ASTC国際(5)

スイム  < 石垣18 > < 蒲郡19 >

水温   □17-19 (1) □20-22 (2) □23-25 (3) ●26-28 (5) □29-31 (5) □32-34 (3) □35以上(2)
ウェットスーツ □許可(5) ●禁止(1)
波高   ○無(5) ◎微(4) □小(3) □中(2) □大(1)
潮流影響 ○無(5) □微(4) ◎小(3) □中(2) □大(1)
水質   ◎優(5) □良(4) ○可(3) □難(2)
距離誤差 □−5 % 以上(5) □−1-4 % (3) ●±0(0) □+1-4 % (2) □+5 % 以上(1)

バイク  < 石垣18 > < 蒲郡21 >

気温   □15以下 (1) □16-18 (3) □19-25 (5) ○26-28 (4) ◎29-30 (3) □31-33 (2) □34以上(1)
フラット度合 □0/山岳(1) □20-40 (2) □40-60 (3) ◎60-80 (4) ○80-100/フラット(5)
コーナー数と評価 □0 (5) □- 5 (4) □-10 (3) ○-15 (2) ◎20箇所以上(1)
ドラフティング ●許可(5) □禁止(1)
交通規制度合 □0% (1) □30% (2) □50% (3) □70% (4) ●100% (5)

ラン   < 石垣16 > < 蒲郡21 >

気温 □ 7以下 (2) □ 8-10 (3) □11-18 (5) □19-25 (4) ○26-28 (3) ◎29-30 (2) □31以上(1)
湿度 □0-20%(1) □20-30%(2) □30-40%(3) □40-50%(4) □50-60%(5) ○60-70%(4) ◎70-80%(2) □80-100%(2)
風速 □無(5) ○弱(4) □中(3) ◎強(2) □列強(1)
フラット度合 □0/山岳(1) □20-40 (2) □40-60 (3) □60-80 (4) ●80-100/フラット(5)
交通規制度合 □0% (1) □30% (2)  □50% (3) □70% (4) ●100%完全規制 (5)

コース難易度   難易度ポイント=石垣島「66」。蒲郡「77」

<分析>
以上のことから、蒲郡が石垣に比べ穏やかな競技環境大会であったと分析される。さらに、選手の声を反映し、補正ポイントとして加えれば、その差はさらに広がると想定される。



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