JTU運営規則<改定案と補足説明>
第18章 競技会車両
第71条(目的と趣旨)
- 大会では、観客・一般市民の安全、競技中のコース保全、競技者の審判・保護、報道などのために各種車両がコースに配置される。競技車両の種別、数量は、競技コースの規制状況、周辺交通状況を含む総合的な競技環境により必要最小限とする。
- 競技の公平で安全な実施のため大会車両は、自動二輪車を中心に構成する必要がある。四輪車が使用される場合は、競技者への直接的な接近は行わない。
補足説明
第72条(バイクとラン競技時の車両)
- 大会監視車は、先頭通過予定時間の1時間前を基準に行い、コース状況を大会本部に報告する。
- 広報車は、進行状況と通過予想時間をコース上でアナウンスし注意を促すとともに大会をアピールする。通過告知は、先頭通過15分以上前を基準に行う。
- 先導車は、先頭競技者が通過する直前の障害を確認し取り除くことを目的とする。先頭競技者とは100m以上の間隔をとり、アドバンテージを最小限とする。先導車は、自動二輪車を使用する。
- 審判車は、競技者の側面および斜め後方から、指導・監視する。ドラフティングや危険行為が行われないように誘導し、交通規則の順守を促す。審判車が競技者に接近する場合は、自動二輪車を使用する。
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- 報道取材車は、テレビ・写真撮影を行う。事前の打合せを十分に行い、バイクマーシャルの指示に従って、ルールに沿った取材を行う。
- 撮影は選手の側面および斜め後方から行う。
- 前方からの撮影は、競技者の35m前方からを基本とする。側面及び後方から前方にでる場合は15秒以内に競技者の35m前に出る。
- 事前に承認を受けた主要メディアには、競技時間10分に対し1分を基本とした「クローズアップ:接近撮影」を許可する。さらに、大会区分により10分に対し最大2分迄を認める。ただし、常に競技者の走行ラインを外し前面にでてはいけない。
- 競技者への直接的な報道取材は、自動二輪車で行う。
- 後尾車は、最終競技者の後方で、規制の解除を広報する。
- 収容車は、制限時間内に関門を通過できなかった競技者を収容すること。
- スタッフ配送車は、競技開始前にコース内の各ポジションに役員・ボランティアを送迎し、競技終了後に収容する。
- 機材運搬車は、コース内へ機材を運搬し、競技終了後に回収する。
- 救急車は、医師の指示により傷病者を病院へ運搬する。救急車については、第19章78条を参照する。
- 特別機動車は、コース状況の不適状況を緊急に整備する。
補足説明
第73条(報告調整義務)
- 主催者は、競技コース状況を詳細に調査検討し、交通規制状況を考慮、詳細の大会車両計画を作成する。前条の内容は、状況に応じて調整される。
- 主催運営責任者は、「大会車両計画書」を開催地の所轄警察および管轄競技団体に提出し、許可を受ける。
- 選手権大会、国際大会においてはJTUと競技の上決定する。
補足説明
- 大会の成功は、準備と事前の打合せと、大会現場での連絡システムの完備が成功の秘訣といえる。特にバイクコースを走行する取材用自動2輪車は、最接近しないとテレビ画面一杯の迫力ある映像をとることはできない。
そのために、側面からの限定的なクローズアップ撮影を認めるものだ。このことを理解しながらも、特定の競技者にアドバンーテージを与えないようにしなければいけない。

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