The 5th Asia Triathlon Championship in India

December 8th, 1996
Swim 1.5Km - Bike 40Km - Run 10Km

 第5回トライアスロン・アジア選手権大会がインドのマドラスで12月8日(日)に11ヶ国から選手が 参加して開催された。レース当日はくもりで気温21度と肌寒く、海は波高2〜3mの大荒れ。

 男子エリートと19歳以下のジュニアエリートのスイムは、福井英郎と中込英夫、さらにカザフスタンのビが続き、 30秒遅れて武友寛、2分遅れて山口博久、北里信雄、宮本訓寛を含む7人が続いた。
 バイクは5Kmを8周の40Km。第1集団は中込、福井、ビの3人。第2集団は武友、山口、北里、宮本、 カザフスタンのボンダレンコ、ホンコンのボザースら8人で始まった。
 様々な駆け引きの結果、最初にランに飛び出した中込と福井の背後には第2集団が30秒差に迫っていた。 ラスト3Kmでここまで脚を温存してきた北里がスパートして先頭に立ち、1時間53分26秒でフィニッシュ、 アジアチャンピオンを獲得した。2位はボンダレンコ、3位は山口だった。

 波が高く危険ということで、女子のエリート、ジュニアエリート、エイジクラスはファーストラン5Km バイク40Km・セカンドラン10Kmのデュアスロンになった。
 今井良子、細谷はるな、細谷みさきが先頭グループをキープ。中国のワン・ダン、キイング・リン、 リウ・キノダン、ユ・キイアンの4選手は、日本選手をマークするように続いた。バイクでは今井、細谷、 キイングとリウの4人が実力者ワンのいる第2集団を3分リード。ランに入り細谷、キイング2人の争いに なるが、ラスト3Kmでキイングがスパートし細谷に1分差を付けてフィニッシュした。

(裏話)
1.ぶつかる、ぶつかる、皆ぶつかる
 トップを走っていた_あの_ドミトリーガングは、どうやら飛び出してきたバイクとぶつかってリタイヤしたそうです。 その他、羊とか人間とか、いろいろなものが飛び出してきて、ぶつかった選手が多数いたそうです。おそるべしインド.......

2.恐怖のインド料理
 流石に日本選手団は数百リットル近いミネラルウオーターをホテルに持参したそうです。 しかし、一流ホテルでさえ料理はすべてカレー系(町中よりずーっと洗練されて外国人向きになっていたそうな)。 大部分の選手が強制軽量化されて帰国した模様です。

3.前を引かない北里
 波崎で2位、アジア選手権優勝と好調の北里選手ですが、ドラフティング公認で行われるバイクパートでは、 ほとんど前を引かず足を温存することで有名。まあ、佐渡でも優勝しているので実力があることは確かなのですが・・・。

(Special thanks to M.Shimizu & M.Murakami)

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