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24節気 暦
Originated 2007-7/11  Last Updated 2007-7/11

七十二候(しちじゅうにこう)とは、古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ。 二十四節気をさらに約5日づつの3つに分けた期間のこと。 各七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっている。 中には、「野鶏入水為蜃」(キジが海に入ってハマグリになる)のような実際 にはあり得ない事柄も含まれている。 古代中国のものがそのまま使われている二十四節気に対し、 七十二候の名称は 何度か変更されている。 日本でも、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって 日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成された。 現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われ ている。俳句の季語には、中国の七十二候によるものも一部残っている。 ------------------------------------------------------------------ 二十四節気の名称は、発明された当時の物がほぼそのまま使われており、 当時の文明の中心であった黄河の中・下流域の気候を反映している。 日本よりも寒冷で大陸的な気候の地で生まれたものであるため、 日本の気候とは一部ずれがある。二十四節気をもとに配置された 月や四季は、日本の実際の四季が約1ヶ月くらい早くなっている。 このため、日本で独自に雑節が設けられたり、本朝七十二候が 作られたりした。 名称の由来を種類別に分けると以下のようになるだろう。 天象と暦学上の季節区分 - 春分・夏至・秋分・冬至 暦学上の季節区分- 立春・立夏・立秋・立冬 気温 - 小暑・大暑・処暑・小寒・大寒 気象 - 雨水・白露・寒露・霜降・小雪・大雪 物候 - 啓蟄・清明・小満 農事 - 穀雨・芒種 -----------------------------------------------------------------
四季  
    節気名   季節 日付  太陽黄経(度) 
     節気の意味
     候の意味と読み方

春 立春  正月節 2月 4日 315度      24節気の最初の節である。旧正月であるので、正月節と呼ばれる。      八十八夜、二百十日、二百二十日はこの立春を起点として数える。 暦の上では、この日から春とされる。      まだ寒さは厳しいが、春の気が始めて立ち、日脚が徐々に伸びる。      九州や太平洋側の暖かい地方では、梅が咲き始める。        東風解凍(はるかぜこおりをとく)、      黄鶯睨?院(うぐいすなく)、      魚上氷(うおこおりをいずる) 雨水  正月中 2月18〜19日 330度      今まで降った雪や氷が解けて水となり、雪が雨に変わって降るの意。      忍び寄る春の気配に草木がよみがえる。      草木の芽萌えいずる。農耕の準備がこの頃から始まる。      雪国の雪はいまだ深い、関東や東海地方の太平洋側に雪が降る。      春一番が吹き、九州南部では鶯の鳴き声が聞こえ始める。      土脈潤起(つちのしょううるおいおこる)、      霞始靆(かすみはじめてたなびく)、      草木萌動(そうもくめばえいずる) 啓蟄  2月節 3月5〜6日 345度      地中で冬眠をしていた虫たちが穴を啓けて地上に這い出してくる意。      柳の若芽が芽吹き蕗の薹の花が咲く。      春雷がひときわ大きくなる。      蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)、      桃始笑(ももはじめてさく)、      菜虫為蝶(なむしちょうとなる) 春分  2月中 3月20〜21日 0度      昼と夜の時間が等しい。この日を境にして昼が長くなる。      春の真ん中で、本格的な春が始まる。      花冷えや寒の戻りがあるので、暖かくても油断禁物。      雀始巣(すずめはじめてすくう)、      桜始開(さくらはじめてひらく)、      雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす) 清明  3月節 4月4〜5日 15度      春先の清らかでいきいきした様子を表す。      日本の西部では、桜が見ごろ、南国ではツバメの便りあり。      玄鳥至(つばめきたる)、      鴻雁北(こうがんかえる)、      虹始見(にじはじめてあらわる) 穀雨  3月中 4月20〜21日 30 度      葭始生(ふきはじめてしょうず)、      霜止出苗(しもやんでなえいずる)、      牡丹華(ぼたんはなさく)
夏 立夏   4月節 5月5〜6日 45度      元黽始鳴(がまはじめてなく)、      蚯蚓出(みみずいずる)、      竹箒生(たけのこしょうず) 小満   4月中 5月21日 60度      蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)、      紅花栄(べにばなさく)、      麦秀至(むぎのほでる) 芒種   5月節 6月5〜6日 75      蟷螂生(かまきりしょうず)、      腐草為蛍(ふそうほたるとなる)、      梅子黄(うめのみきばむ) 夏至   5月中 6月21〜22日 90度      乃東枯(かこそうかるる)、      菖蒲華(あやめはなさく)、      半夏生(はんげしょうず) 小暑   6月節 7月7〜8日 105度      温風至(あつかぜいたる)、      蓮始華(はすはじめてひらく)、      鷹乃学習(たかすなわちわざをなす) 大暑   6月中 7月22〜23日 120度      桐始結華(きりはじめてはなをむすぶ)、      土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)、      大雨時行(たいうときどきにふる)
秋  立秋  7月節 8月7〜8日 135度      涼風至(すずかぜいたる)、      寒蝉鳴(ひぐらしなく)、      蒙霧昇降(さかんにきりしょうこうす) 処暑   7月中 8月23〜24日 150度      綿析開(わたのはなしべひらく)、      天地始粛(てんちはじめてさむし)、      禾乃登(いねすなわちのぼる) 白露   8月節 9月7〜8日 165度      草露白(くさのつゆしろし)、      鶺鴒鳴(せきれいなく)、      玄鳥去(つばめさる) 秋分   8月中 9月23日 180度      雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)、      蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)、      水始涸(みずはじめてかる) 寒露   9月節 10月8〜9日 195度      鴻雁来(こうがんきたる)、      菊花開(きくのはなひらく)、      蟋蟀在戸(こおろぎとにあり) 霜降   9月中 10月23〜24日 210度      霜始降(しもはじめてふる)、      霎時施(こさめときどきふる)、      楓蔦黄(もみじつたきばむ)
冬 立冬   10月節 11月7〜8日 225度      山茶花始開(さざんかはじめてひらく)、      地始凍(ちはじめてこおる)、      金盈香(きんせんかさく) 小雪   10月中 11月22〜23日 240度      虹蔵不見(にじかくれてみえず)、      朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)、      橘始黄(みかんはじめてきばむ) 大雪  11月節 12月7〜8日 255度      閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)、      熊蟄穴(くまあなにこもる)、      鮭?魚群(さけむらがる) 冬至   11月中 12月21〜22日 270度      乃東生(なつかれくさしょうず)、      麋角解(おおしかのつのおつる)、      雪下麦出(ゆきのしたむぎいずる) 小寒  12月節 1月5〜6日 285度      芹乃栄(せりすなわちさかう)、      水泉動(すいせんうごく)、      雉始鳴(きじはじめてなく) 大寒   12月中 1月20〜21日 300度      疑冬華(ふきのはなさく)、      水沢復堅(すいたくあつくかたし)、      鶏始乳(にわとりはじめてつるみす)

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