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  風の図と天気図との対応関係を知るために Originated 2015-10/23 Last Updated 2015-11/16,2016-01/01
 ・描かれた緯度・経度、地形、海洋、高気圧、低気圧、等圧線、前線、水蒸気、時刻、   日照などから大気の立体構造を頭の中に組み立てて、風向、気温、天気等を推定します。  ・気流の速度は、等圧線の間隔(あるいは本数)から推定(下記B*)します。
@風の図作成に使用した気象データの引用: 「これらのデータは京都大学生存圏研究所が運営する生存圏データベースによって収集・配布されたものです(http://database.rish.kyoto-u.ac.jp)。」 A天気図の引用:気象庁HP B* 風速の推定:  ★計算式:   風速Uを求める計算式(U=ΔP/(Δy・ρ・2ωsinφ)    ・・・・地衡風と仮定し、(渦回転による遠心力の影響は考えないで)計算します。)      2つの等圧線の間隔が1000Km離れている場合、ΔP=4x100Pa(パスカル)、Δy=1000x1000m、   地上付近の大気の密度=1.25Kg/m3と仮定、地球の回転角速度ω=7.3X10(exp-5)/s、   議論対象とする個々の地点は地球の緯度に応じて渦度が変わるので緯度をφとするとき、   個々の地点の渦度は、ωxsinφ、となる。   これらをまとめると、地衡風の計算式は、式の導出過程は省略しますが、地点の緯度を30°とした場合、   上式は、「U=ΔP/(Δy・ρ・2ωsinφ)=4x100/(1000x1000x1.25x2x7.3X10(exp-5)xsin30°」となります。 計算すると、U≒4.7m/s の値となります。   【2本の等圧線が1000Km離れているとき、その間の風速は、U=4.7m/s となる】   【この時、2本の等圧線に囲まれた空気の流れが1本ある、と考える。    したがって、仮に、1000Kmの中に、空気の流れが10本あれば、U=47m/s、 となる。】  ★例示:天気図の鹿児島県にかかっている(○印A付近の)等圧線と、沖縄県にかかっている(○印B付近の)      等圧線の間の風速を求めます。      目分量で、「1000Kmあたり、4本の流れがある」、と読み取る。 (北緯20度と北緯30度の間は、およそ1100Kmであることを承知しておくと、暗算に便利です。)      比例的に考え、U=4.7(w/s)x4(本、倍)=18.8m/sの風速となる。      1100Kmと1000Kmの誤差を考慮するとき、18.8m/sの約10%減=17.9m/sがやや詳しい値となる。      速算値として、U=18m/s、と見積もる。  ★速算値を求める場合の考慮点:      ・緯度φが異なれば、風速Uも変わる。      ・低気圧の中心付近では、遠心力の影響が無視できないので、上記の考え方は適用できない。      ・陸上における風速は、(海洋上とは異なり)摩擦抵抗が大きくなり、風速は弱くなる。      ・風は、高気圧から低気圧に向かって直線運動する(吹く)が、地球の回転のため、風向は、       90°偏向し、等圧線に沿って流れるようになる。しかし、摩擦の影響により、60°程度       の偏向にとどまる。(このため、地表面を流れる空気(風)は等圧線を斜めに横切って吹く。)      ・陸上の風は、山岳などから地形的強制力を受け、風向は様々な方向に変わり、反流もできる。