前5ページの「気象道」などという表現は、なんだか精神訓話的な、古めかしいフィーリングですが、
そうではありません。
これからやろうとする仕事は、先端的な表現をするならば、
最新の技術の粋を結集した観測と、これまた最新の理論と、さらにまた、最高速のコンピューター
の結果を駆使して、「バーチャル・リアリティーをフォーキャストする」ことです。
世の中に、
占星術、四柱推命、手相占い、トランプ占い、、、いろんな占いがある。
経済予測や需要予測も、、、ある。
勝馬などの予想も、、、ある。
私たちは、「明日」という日があればこそ、生きていられるのでしょうか。
その「明日」の行動を大きく左右するのが、「気まぐれな」お天気です。
私たちは、決定論的な論法を用いた数値予報モデルの結果を半信半疑で使っています。
「半信半疑」の状態を少しでも改善し、本当に起こるであろう現象に近づける努力の一翼を担うのが
「気象予報士」である、と私は思っています。
「天気の予想」は、、、、予想が当たれば「当たり前」、外れれば「目のカタキ」という
「キビシイ」くも、非常に知的でチャレンジャブルな「ゲーム」です。
「予想」とは、「明日のことを知りたい」という「人類という種」に特有の行動なのでしょうか。
「ゲーム」をたのしむような感覚で、「天気の予想」をやってみましょう。
前置きが長くなりましたが、「明日の天気を占う」いや「明日の天期を予想する」ためには、
A. 予想のための道具の「使い方や特性」を知ることが必要です:
・ 大気の何を、どういうことを表そうとしているのか。.・「用途/役割」
・ その理論的根拠はなにか。.............・「数値モデル」
・「対応数式」
・「他の要素との関係」
B. このA.の知識を前提として、道具としての「資料」の背後に隠されている
「自然の姿」を、思考空間にfigure outします。
自然の姿にくらべると、「ギゴチナイ」姿ですが、前頁の図を
自然の姿の「骨格」だと思って眺めて下さい。そして、理論的肉付けをして下さい。
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