気圧の生じる理論的根拠 :
「気圧」は任意の高度において、1平米あたりのその上層の大気の重量の総和です。
上図のスライスした部分を積算して求めることができます。
プリミティブ方程式(P.66参照)における「気圧」の関与きついての考察:
1.運動方程式は、気圧そのものを表すものではありません。
(気圧座標系で表現されることはあります)
2.気体の状態方程式は、気圧と温度の関係を既定します。
3.質量保存則は、大気が連続流体であることを示します。制約条件となります。
この法則が気圧を決める主役となるものではありません。
4.熱力学の第一法則は、外部仕事と内部エネルギーの関係を表すもので、
気圧とは直接関係ありません。
5.水蒸気量保存則は、これも気圧とは直接関係ありません。
その他の法則等との関連:
エネルギー保存則−−−>大気塊を質点と見なす事ができるときの風速や高度が関係します。
気圧とは直接関係ないようです。
ベルヌーイの定理−−−>流体のためのエネルギー保存則です。風速、高度、気圧と関係します。
渦位保存則−−−−−−>風速が関係しそうですが、よくわかりません。
角運動量保存則−−−−>回転運動を考慮する必要があるときは、風速と関係しますが、
気圧と関連して議論することは、ないようです。
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