「湿数」算出の理論的根拠 :
「湿数」は T−Td=湿数 で計算されます。
エマグラムから、図式に求めることも可能です。
湿度、水蒸気量と密接に関連します。これらの諸量を算出するのにつかいます。
ただし「湿数」を求めることは本質的問題ではありません。
その「湿数」がいかなる結果となるかを知ることが大事です。次ページを参照して下さい。
プリミティブ方程式(P.66参照)における「湿数」の関与についての考察:
1.運動方程式は、湿数、湿度、水蒸気量とは直接関係ありません。
2.気体の状態方程式は、これも直接関係ありません。
水蒸気にたいしても、(水蒸気は気体ですから)常にこの式が成立しています。
3.質量保存則は、大気が連続流体であることを示します。
この法則が湿数を決める主役となるものではありません。
4.熱力学の第一法則は、外部仕事と内部エネルギーの関係を表すもので、
湿数とは直接関係ありません。
5.水蒸気量保存則は、湿数と関係ありそうです。
その他の法則等との関連:
エネルギー保存則−−−>湿数とは直接関係しません。
ベルヌーイの定理−−−>流体のためのエネルギー保存則です。風速、高度、気圧と関係しますが、
湿数とは直接関係しません。
渦位保存則−−−−−−>湿数とは関係しません。
角運動量保存則−−−−>回転運動を考慮する必要があるときは、湿数とは関係しません。
|