AZR27  理9 気象の理論  温位 (θ)
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   温位を用いると、上層での大気の安定性を判断しやすくなります。
   即ち、異なる高度の大気を、1000hPaの同一高度において比較することになるからです。
  下記状態にあることを点検して下さい。「温位」というものをある程度実感出来るかも知れません。

・地表付近の点 A,B,C,Dの気温の違いによる大気の安定性を検討する。(乾燥大気の場合)
  A : 絶対安定 (上昇を始めても、重力による復元力のため、すぐ元の位置に戻ってしまいます)
  B : 絶対不安定(状態曲線まで上昇可能、状態曲線より上にでるためには外力/内部エネルギーが必要)
  C : 絶対不安定(状態曲線まで上昇可能、状態曲線より上にでるためには外力/内部エネルギーが必要)
  D : 絶対不安定(圏界面まで上昇できる)

  大気が水蒸気で飽和している場合は、P.30 で条件付き不安定の検討をします。

・環境大気の安定性を、点1〜点10において検討すると、下表の様になりますので点検して下さい。
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  点     気温  温位差 安定性  その他
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  1−−>2 −   +   安定   安定成層
  2−−>3 +   +   安定   安定成層(逆転層)
  3−−>4 +   +   安定   安定成層(逆転層)
  4−−>5 −   +   安定   安定成層
  5−−>6 −   0   中立   
  6−−>7 −   −   不安定  不安定成層
  7−−>8 −   +   安定   安定成層
  8−−>9 +   +   安定   安定成層(逆転層)
  9−−>10−   +   安定   安定成層
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