AZR27 理9 気象の理論 温位 (θ)
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Last Updated:1998-8/22
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温位を用いると、上層での大気の安定性を判断しやすくなります。
即ち、異なる高度の大気を、1000hPaの同一高度において比較することになるからです。
下記状態にあることを点検して下さい。「温位」というものをある程度実感出来るかも知れません。
・地表付近の点 A,B,C,Dの気温の違いによる大気の安定性を検討する。(乾燥大気の場合)
A : 絶対安定 (上昇を始めても、重力による復元力のため、すぐ元の位置に戻ってしまいます)
B : 絶対不安定(状態曲線まで上昇可能、状態曲線より上にでるためには外力/内部エネルギーが必要)
C : 絶対不安定(状態曲線まで上昇可能、状態曲線より上にでるためには外力/内部エネルギーが必要)
D : 絶対不安定(圏界面まで上昇できる)
大気が水蒸気で飽和している場合は、P.30 で条件付き不安定の検討をします。
・環境大気の安定性を、点1〜点10において検討すると、下表の様になりますので点検して下さい。
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点 気温 温位差 安定性 その他
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1−−>2 − + 安定 安定成層
2−−>3 + + 安定 安定成層(逆転層)
3−−>4 + + 安定 安定成層(逆転層)
4−−>5 − + 安定 安定成層
5−−>6 − 0 中立
6−−>7 − − 不安定 不安定成層
7−−>8 − + 安定 安定成層
8−−>9 + + 安定 安定成層(逆転層)
9−−>10− + 安定 安定成層
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