AZR29 気象の理論 エマグラム
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PageLink Last Updated:1998-3/14
大気が凝結に至るためには、3種類のPathがあります。
それぞれ、飽和に至る原因や、飽和後の状況を表す凝結の高度の名称でもって区別しています。
LCL(LiftingCondensationLevel)持ち上げ凝結高度(A−−>B)
不飽和大気が外力により乾燥断熱上昇させられ、飽和に達する高度。
(風による押し上げ力や、渦による鉛直方向の気圧傾度等のメカ的な外力)
CCL(ConvectiveCondensationLevel)対流凝結高度(E−−>F)
地表(点E)の不飽和大気が、加熱され、乾燥断熱的に上昇し、飽和に達する高度(点F)。
(この場合、風等のメカニカルな外力の押し上げはありませんが、
地表面から熱エネルギーを得ての上昇です)
FCL(FreeConvectionLevel)自由対流高度(点C)
ある大気塊が、自分自身の力で上昇できる様になる(始点となる)高度。
(FCLに至るまでは、メカニカルな外力により上昇させてもらう必要があります)
(熱エネルギーを得て上昇・飽和に至るCCLとは、異なります)
状態曲線と地上気温から、対流現象を予想すること :
・上記3種類のいずれのpathも上昇流となります。
もうひとつ、別の観点から、CCLまたはFCL以降、更に上昇することを検討します。
・湿潤断熱曲線が再び周りの大気の状態曲線と交差する・しない(上限の有無)によって
好晴積雲(点D) ・積乱雲(点G)の発生の違いとなります。
この雲が発達するか否か、即ち大気の安定性の判別は、P.48 SSIを参照して下さい。
大気の熱力学的特性(山本義一、気象学概論、P.42より抜粋させて頂きました)
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乾燥断熱変化 湿潤断熱変化
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温度T 変化する 変化する
水蒸気圧e 変化する 変化する
相対湿度f 変化する 100%不変
露点温度Td 変化する 変化する
比湿q 不変 変化する
温位θ 不変 変化する
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