AZR31 気象の理論  移流と対流
    前頁 次頁 目次  PageLink Last Updated:1998-3/14

移流と対流
いったい「移流」って何だろう?? 2つの重要な「見方」があります :   ・1つの大気粒子に着目して、その粒子が地点Aから異なる、地点Bへと位置変化するとき      地点Aおよび地点Bで流されている同じ大気が呈する状態量を観測すること。      大気の流れ(流跡)が観測されます。(Lagrange的な見方)  ・複数個の大気粒子が通過するある1地点に着目して、その同一地点において、      大気が呈する状態量を観測すること。(Euler的な見方) この2つの見方は非常に重要で、前者は、Newton以来の質点の運動を、後者は流体の運動を表現します。 特に、後者は「流体」なればこその見方です。(P.59 コラム 視点を参照して下さい) 対流は、天気変化の予想の上でもっとも直接的に関係してくる現象です。 特に大気の安定性の検討が必須となります。 P.28 エネルギー線図P.48 SSIP.49 対流不安定を参照して下さい。