安定性 :
3種類のスケールの大気を対象として安定性が論じられます。
1.大気の微少部分を対象とする。
2.ある程度の大きさを持った大気塊をテストピースとして、
環境大気を対象として安定性を議論する。
3.1ないし2Km程度の層圧を持った大気を対象として安定性を議論する。
見方 :それぞれ、説明の仕方が異なりますが、本質的には地球の重力の下での、
同一高度(geopotential)における同一体積の密度(従って重量)の
比較をおこないます。
1.は、周りの大気と、温度を比較(浮力、復元力に結びつけて議論)する。
2.は、エマグラム上の乾燥断熱線、湿潤断熱線を用いて、
周りの大気との温度を比較する。
3.は、同一成層の上面と下面に着目し、成層全体を持ち上げたときの、
それぞれの面の温度を比較する。
要するに、重たい大気(通常寒気)が上空にあり、そのときその下層に暖気があれば、
上下逆転しようという動きが生じます。−−−>この状態を不安定という。
ただし、厳密には、まわりの大気と比較して両方の密度を比較する必要が
あります。
天気予想への適用のしかた。
用いる資料、安定・不安定を検討すべき対象とする大気、に応じて
上記3種類のいずれかを採用します。
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