AZR32 気象の理論  安定性
    前頁 次頁 目次  PageLink Last Updated:1998-3/01

安定性 : 

   3種類のスケールの大気を対象として安定性が論じられます。        1.大気の微少部分を対象とする。        2.ある程度の大きさを持った大気塊をテストピースとして、 環境大気を対象として安定性を議論する。        3.1ないし2Km程度の層圧を持った大気を対象として安定性を議論する。 見方  :それぞれ、説明の仕方が異なりますが、本質的には地球の重力の下での、      同一高度(geopotential)における同一体積の密度(従って重量)の 比較をおこないます。 1.は、周りの大気と、温度を比較(浮力、復元力に結びつけて議論)する。 2.は、エマグラム上の乾燥断熱線、湿潤断熱線を用いて、            周りの大気との温度を比較する。 3.は、同一成層の上面と下面に着目し、成層全体を持ち上げたときの、            それぞれの面の温度を比較する。      要するに、重たい大気(通常寒気)が上空にあり、そのときその下層に暖気があれば、          上下逆転しようという動きが生じます。−−−>この状態を不安定という。          ただし、厳密には、まわりの大気と比較して両方の密度を比較する必要が あります。  天気予想への適用のしかた。       用いる資料、安定・不安定を検討すべき対象とする大気、に応じて 上記3種類のいずれかを採用します。    
 
ここをクリックして、また戻って来て下さい。−−−>立体構造をイメージする
4000ないし5000kmの波長のものがもっとも発達しやすい????????????? いろんな 観点からの不安定性が議論されます。特に、傾圧不安定、対象不安定については、 天気図からいかに判断し、実務上に適用すべきか、よく分かりませんので、割愛します。