鉛直P速度を、m/secへ換算する方法。
鉛直P速度の計算
dp=-ρgdz
より、鉛直P速度は、
dp/dt=-ρg・dz/dt
と表されるから、
鉛直P速度はdz/dtすなわち上昇・下降速度に比例します。
たとえば、1時間に地上から上空 7200m まで積乱雲が発達することを考えて見ます。
この時、
dz/dt=7200/3600
=2 m/s
の上昇速度となります。
(ただし、静水圧平衡が成立するスケールの近似的な表現です。
対流性の激しい現象には使えません。)
鉛直P速度は、マイナスをのぞいて考えると、
〈詳細・厳密には、たとえば小倉義光「気象力学通論」p.74〜p.76の p座標系
栗原宣夫「大気力学入門」p.98〜p.102の 気圧座標系 を参照)
dp/dt=1.0x9.8x2
=19.6Pascal ....( kg/m3 x m/s2 x m/s ---> Kg/(ms3)==Pascal/s)
========> Dimensionが「ちゃんと合うか否か」に注意して下さい。
参照--->単位・次元
Pascalや Newtonさんが登場してきます。 お世話になります。
下降流、上昇流は当然のことながら、高気圧、低気圧に対応します。
高層天気図の北西流の下に下降気流、南西流の下に上昇気流が対応します。
雲画像情報図の暗域は下降流域に、明域は上昇流域に対応します。