AZR44 気象の計算  気象潮
    前頁 次頁 目次  PageLink Last Updated:1998-3/14
問題: 台風や温帯低気圧による海水面の吸い上げ効果。

解答: 気象潮(気象庁ではない)と言われる潮位上昇の計算です。
    水位 10m で、気圧1,000hPa相当。50hPaの気圧差で、比例計算により、        
         10x50/1000=0.5m
                   =50cm の上昇。
      (天文潮と言われる大潮のとき、防災上要注意です) 

                   

問題: 1010hPaの時の潮位と、台風時 960hPa
      の時の潮位の差を求めよ。太陽・月の引力による朝汐は考慮不要。
計算:海水面付近の大気密度=1.2Kg/m3      海水密度=1010Kg/m3      △P=ρg△Z      =50hPa      =50x102  Kg/m・s2      力=N Kg・m/s2      圧力=単位面積あたり力        =N Kg・m/s2 /m2      潮位上昇分を△Hとするとき、      △Hx1x1010x9.8=50x102 x1      △H=0.49m      ポイント: 力、圧力、重量の理解
問題: マグデブルクの半球(直径34CM)。
    引張るのに、馬16頭必要であった。人間では何人必要か。
    ただし、一人あたり 20Kgの力で引張ることができるものとする。
    地上気圧は 10トン/m2  とする。
計算:大気圧が球を押す力     =π(34/100/2)2 x10x103     =890Kg                      890÷20=44.5......片側 45人,両側 90人      ポイント:  力、圧力の定義の理解。