AZR45 気象の計算  海面更正
    前頁 次頁 目次  PageLink Last Updated:1998-2/15
海面更正の仕方。
          1995.1.10松本(ステーション#=618,標高=610m)における
          現地気圧が、 936.7hPaであった。
          地上天気図における松本の気圧を求めよ。
          松本の気温=1.9度,気温減率=6.5度/1000m
              dp=ρgdz
               p=ρRT
          海面上の気温=6.5x0.61
          大気層を一様な温度と考えるため、近似的に平均気温を採用する。   
          平均温度  =273+(6.5x0.61+1.9)/2=277
                  R=283,g=9.8 を代入して、
                 dp=72.2 となる。
          海面更正した気圧 = 936.7+72.2
                   = 1008.9 hPa
         (なお、気象庁月報には、1009.9hPaと記載されています) 
  以上は、近似解です。       
  厳密には、測高公式によります。           
       式1,式2,式3より
          P0 /P1 =−g/RΓ・loge T0 ・(T0 −ΓZ1 )
          suffix0は海水面を表す
       注) w=T0 −ΓZ とおき、
          dw/dZ=−Γ
          Z=0 で w=T0 
          Z=Z1  で w=T0 −ΓZ1  から上記公式導出

問題: 飛行機が、地上 1000hPa,15℃から上昇して、     高度計指針が 950hPaになった。飛行機の高度を求む。          Γ=6.5℃とする。 計算:   1. 大気の平均密度が与えられている場合。       2. 平均気温を用いる場合。       3. 測高公式による場合。       の3通りの解決法があります。       1. は △P=ρg△Z を、       2. は P=ρRT と上式を、使う。      ポイント: △P,P,△Z,T等は 何のどの部分を指して            いるかを理解。