AZR50 コラム  みかけの力
    前頁 次頁 目次  PageLink Last Updated:1998-3/15

「見かけの力」って「虚な力」なのでしょうか :
  筆者には分りません。
  この世の中、「静止している物体の運動を論ずる」ほどヒマではなさそうです。
  「物体の運動を論ずる」と言ったとたん、その物体は「動いている」に違いない。
  その動いている物体に「見かけの力」が生ずるようです。
  何がなんだか、分ったような、分らないような、思考の深みにはまり込みそうな危険性を
  秘めている議論になるかも。。。

「見かけの鉛直」    と言う今まで聞いたことがなかったような発想とタイトルの、見事な説明を見つけました。    N.F.Barber著「水の波」P.5、 P.8より転載させて頂きます。    「みかけの力」を理解する前準備として、この「みかけの鉛直」の2図を    特に、力の方向(加速度の方向)に注目してジックリ眺めて見て下さい。   (外国の文献には、このような本質を分かりやすく説明しようとする姿勢のある本が見受けられます)
 坂道を上るバス内の吊り下げランプの傾き、人々の傾き、水の落下方向に注目 (みかけの鉛直を説明する)


 いかだは傾いているが、乗っている人は転落しない。容器の水面にも注目(みかけの鉛直を説明する)
「垂直」という言葉を、特に何を意識するということもなく、何気なく使ってきていますが、 本当は、「等圧面」が「水平」である、という前提があるのですね。 その等圧面(水平面)に対し90度の角度をなしている状態が[垂直]ですね。