AZR54 コラム カルマン渦をつくる
    前頁 次頁 目次  PageLink Last Updated:1998-3/01
カルマン渦をつくる
      カルマン渦をつくることに挑戦中です。
      晴天乱気流の渦は見ることが困難なようですが、カルマン渦は家庭内でも簡単に作れます。
      たとえば、こんな渦ができました−−−>P.01 P.02 P.15 P.54 P.79

      きれいな形を得るには相当の根気がいります。

   実験 :
         ・実験道具・材料=洗面器、水、墨汁、割り箸、習字の半紙など。
      ・水面に墨汁を一滴垂らすと、墨汁が水面に広がります。
      ・割り箸を適当な速度で動かすと渦や線が出来ます。
      ・素早く半紙を水面に付けます。
      ・渦を描いている墨汁の軌跡が転写されます。
      ・濡れている半紙を乾燥後、スキャナーにかけてファイル化しました。
      〈注意! 畳の上に墨汁などこぼさないこと。又、洗面所等墨汁で汚さないこと。
           これに反すると、家人から非難されること必定です)
  
   また、川の流れの中や、もっと大きく気象衛星写真でも(斉州島、屋久島、利尻島の風下側に)
   見ることが出来ます。

   リモートセンシングシリーズ「気象」、小平、p.93にカルマン渦に関する簡単な紹介文がありましたので
      ここに抜粋・転載させて頂きます。

        1. 30mの高度で測定した島の直径をd,山の高さをhとすると
           0.04<h/d<0.14  の島で起きている。
        2. 地上天気図で等圧線が発散している西高東低の気圧配置。
        3. 逆転層の下にあって 0.5〜2.0kmの高さの層積雲。
        4. 計算された一般流の風速は 7〜10m/s.  
        5. 長さは600〜800kmで方向はこの領域の一般流を示す。
        6. 渦の半径は11〜18km.
        7. 渦列のlife timeは24時間以内。 

   何故このように互い違いの所に交互に渦が形成されるのでしょうか。