AZR64 基礎知識 「仕事」とエネルギー
    前頁 次頁 目次  PageLink Last Updated:1998-2/15

    「仕事」とエネルギー




        ・ 仕事とエネルギーは本質的には同じものです。
        ・ 例示してみます:
          ・子供さんを肩車するとき、体を持ち上げます。
           このとき、親は子供の体重と重心の移動距離(上昇高さ)の
           積だけの仕事をした、と言います。
          ・一方、子供は地上から持ち上げられて、その高さ分だけの
           位置エネルギーを得たことになります。
          ・この両者は等しいです。

        ・もうひとつの例示:
          ・ 大気が断熱膨張するとき、
            圧力p、面積s,半径増加rで
            まわりの大気を押した(膨張した)場合
            力=p・s
            移動距離=r
            ゆえに、仕事=(p・s)・r
                  =p・(s・r)
                  =p・V   ...Vは体積膨張分。
          ・ この時周りの大気は仕事を作用された結果、
            温度上昇します。(潜熱と言うエネルギーを受けたため)

          ・ 理想気体の状態方程式 : pV=nRT は
            圧力・体積・温度の関係を表現してくれていますが、
            見方を帰れば、「仕事やエネルギー」を表現している
            ことに気付きます。

    「エネルギー」とは何か?


        ・ 何かをする能力のことです。
        ・ 必ずしも動きを伴うとは限りません。
        ・ 位置エネルギーは英語では、ポテンシャルエネルギーと言われ、
          潜在性に着目した表現がなされています。
        ・ 動きのある物体は運動エネルギーを保有しています。、
        ・ 渦運動のエネルギーも含めて、全体としてのエネルギーが
          時間経過にかかわらず保存されます(一定です)。
        ・ エネルギーの総量をオールインワンで観測・測定することは
          困難だと思いますが、「温度、速度、距離・高度」 を
          実測することにより、計算で求めることができます。
    「エマグラム」
    「エネルギーの表現」