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JST(科学技術振興機構)採択実験

実験の様子を写真で紹介します。

Originated 2009-10/01 Last Updated 2009-10/01,10/24,11/10,12/01

    「気象予報士のお天気実験」

タイトル:「気象予報士のお天気実験」
場所:川崎市内及び近隣都市
日程:平成21年度(11月、12月、1月、2月)
目的:空気は目に見えないが、重さや圧力があることを体感する。
時間:1.0時間。
対象:小学生、中学生
持参物:なし
費用:無料
講師:佐藤元(気象予報士、川崎市高津区二子2丁目在住)

★実験の様子:
       

★実験実施:参加者は3種類の実験を行う。実験には、ごく簡単な工作を伴う。
講師は受講生に現象を生じさせるメカニズムを問い、答えを誘導し、原理について解説する。

実験1:真空の力を感じる実験(空気の重さを感じる実験でもある)
■内容:真空には力があるのだ。その力はどれだけか、真空と力比べしてみよう。
■手順:シリンジの先端を閉じて、ピストンを引き抜く(おもりを吊り下げても同じである)。
引き抜くとき、シリンジの直径に応じた力を感じることができる。
■説明:ピストンを引き抜く力は、普段人間は感じない空気の圧力そのものに等しいのである。
地表面において空気の圧力は1kg/cm2である。

実験2:低気圧の力を体感する実験
■内容:低気圧は、海の水を吸い上げる。どれだけ吸い上げるのか、実験してたしかめよう。
■手順:円筒形のパイプを用意し、上端にストローをつけ、下端を水中に浸ける。
水を吸い上げると、水位が上昇し、ボトル内部に噴水ができる。
■説明:台風などの低気圧がやってくると海水面が持ち上げられる。海水面上昇効果である。
ストローを吸うと、パイプ内部の圧力が低下し、水が上がってくる。
水が上がった高さが、気圧低下分である。水1cmの上昇が気圧1hPaに相当する。
こうして、台風時の気圧低下による海水面上昇の高さを体感できる。

実験3:高気圧の力を体感する実験
■内容:高気圧は、すべての物を押している。どれだけ押す力があるのか、実験してたしかめよう。
■手順:スーパーのレジ袋に水を入れ、その袋の任意の箇所を掌で押す。
押されなかった部分は盛り上がる。このとき袋にあけた穴から噴水が立ち上る。
■説明:押された部分は高気圧部分であり、盛り上がった部分は低気圧部分である。
レジ袋にビニールチューブを連結しておくと、袋をてのひらで押したときに水が上昇する。
その高さは、掌で加えた力に比例する。こうして、高気圧を作り出すことが出来、体感できる。

問合せ先:佐藤(電話044-811-2628) camjsatoh@gmail.com  http://www.ny.airnet.ne.jp/satoh/