気象業務支援センター実施の気象予報士試験問題に少し手を入れました。
1998.1.11
参考書等見ないで、15分程度で解答して見て下さい。
1. 62i9
点Aは北半球にあり,点Bから東に500km離れている。
点Aと点Bの中間の500hPaの等圧面で平均30ms-1の南風が吹いていた。
この場合,点Aの500hPaの高度を算出せよ。
ただし,重力加速度を10ms-2,点Aと点Bの間の平均のコリオリパラメータ
を10-4s-1,B点の高度を5580mとする。
2. 71i3
高気圧におおわれた晴天の日でも午後になると雲が多くなり,時に積乱雲
が発達し雨の降ることがある。 このことに関する次の文章で,空欄A〜Eを埋めよ。
風の弱い晴天時,夜間の放射冷却により陸地面が冷え接地逆転層ができる。
この層は(A)となっている。日の出とともに強い日射によって地面が加熱されて,
地面に接する大気の最下層は(B)となり,その上に(C)が鉛直方向にほぼ一様な
対流混合層ができ,その厚さは時間とともに増していく。
地面付近から上昇する空気塊は(D)的に冷却し,混合層の上端で飽和することがある。
その時混合層より上の大気の成層が条件付不安定なら,
空気塊は(E)的に上昇を続ける。この様な場合に積雲や積乱雲が発生する。
ヒント:A,Bは安定性に、Cは温度に、D,Eは熱に関する用語です。
3. 81s7
渦度に関する次の(a)〜(d)の記述のうち,正しいものを選べ。
(a)蛇行のない偏西風ジェットでは,ジェット軸の北側が正の渦度,
南側が負の渦度となる。
(b)数値予報モデルの分解能が高くなれば,渦度の絶対値は小さく表現される傾向がある。
(c)総観規模の現象に対しては,渦度の局所的な時間変化は渦度の水平移流の効果と
水平収東・発散の効果によってほぼ決まる。
(d)北半球では高気圧性の循環は負の渦度である。
4. 91s4
Figl〜5は,気象衛星の画像に現れる日本付近の雲パターンをスケッチしたものである。
ただし,図の上を北とする。これらのうち,誤っているものを選ベ。
@ジェット気流に沿って,流れの方向にほぼ直角の
走向を持つ規模の小さい巻雲の列が多数並ぶことがある。
ジェット気流の強風軸は,その北側に位置することが多い。
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A島の風下側に,小さな雲渦が列状に並ぶことがある。
この雲渦は主として巻雲で構成され,
渦列の走向はほぼ対流圏上層の風の流れに沿っている。
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B帯状の雲域の中や南側に,はっきりした縁を持った
「筆の穂先状」の雲域(テーパリング・クラウド)が
現れることがある。この雲域は積乱雲で構成され,
激しい天気現象を伴っている。
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C雲のない領域を積雲や雄大積雲による雲の壁が取り囲み,
全体として蜂の巣状のパターンをした雲域が,
海洋上の広い範囲に見られることがある。
この雲パターンは寒気移流域に現れる。
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D気圧の谷の接近に対応して帯状の雲域の中の一部が
極側へふくらむことがある。
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