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静力学のパラドックス、解答(for #B17)

Originated 2008-12/18 Last Updated 2008-12/28
静力学のパラドックス、B17へ戻る。 #B17 ・以下、解答に至るヒントです。 ・静力学の基本は、プリミティブ方程式の、ΔP=−ρgΔz です。    ・この式が成立する様子を思い出してください。    ・そして、「圧力」とはいったいどういうものなのでしょうか。    ・以上のヒントで答えが出ると思います。    ・さて、本当の問題は、もっと先にあります。     重さと圧力の本質的な違いはいかにして、知覚できるでしょうか。     たとえば、無重量の場での重さと圧力の関係は、どのようになるでしょうか。     (条件を変えて考えることはとても大切なことと思います。)     ★解答★    ・無重力の空間、或いは無重量の空間では、秤にかかる重さがいくらであっても、     目盛りは、ゼロ表示になります。    ・秤に、2気圧の空気を封入した容器を秤にかけたとき、秤の目盛りはゼロです。     しかし、容器の底面に掛かる力は2気圧あります。     この2気圧は、外部には伝わりません。    ・即ち、この思考実験の教えるところは、圧力とは、空気や水などの流体が     分子運動をすることによる力であり、容器の壁に隔てられると、その圧力、     すなわち分子運動は、壁の外には伝わらないのです。    ・そこで、【問題】に戻ると、問題の立て方が間違っていたことになります。    ・秤と言うものは、圧力を計測するものではないのです。    ・圧力を測るためには、流体の分子運動を直接「センス」する仕組み、装置が     必要なのです。 先頭へ戻る 気象科学実験教室、一覧表 キッズの気象実験、一覧表
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