氷谷、Ice Valley

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Originated: 2003-6/11, Last Updated: 2003-6/11, 6/14, 6/15, 6/16

夏場に氷が出来る?? 釜山の北方、バスで1時間ほどのところに密陽(ミリャン)と言う地方都市がある。プサン空港にて 密陽にいくためのTaxi以外でもっとも早い方法をInformation deskにて聞いた。地図も入手できた。 密陽のバスセンターに到着し、さらに乗り換え、郊外バスにて約50分の山奥「密陽市 山内面 三陽里」 の「オルムゴル」と言うバス停にて下車。なお、このバスは密陽市からの折り返しバスです。 発車時間待ちのバス運転手に、写真を撮ってもらいました。1時間に1本程度の頻度の運行です。 文献によれば、密陽市 山内面 三陽里の「氷谷」は、北緯35度34分、東経128度59分、に所在する。 海抜高度=480m、谷の斜面の方向=北向き、である。 写真の案内板の右方の山腹の谷あいに位置している。楕円形の透明っぽく見えるところです。 バス停から徒歩20〜30分程度、少し汗をかく程度のゆるい登りでした。登山コースが谷沿いに 山の上の方に続いているようで、登山者の姿も見受けられました。殆どが観光客でした。 谷筋に入った途端、普通の谷筋の気温よりは、心なしかなり低い温度の冷気を感じた。 氷の張っている部分は、鉄の柵と金網のため、良く見えなかった。 「氷が張っている」というよりは、「氷があった」と表現した方がよさそうです。 本当に夏場に氷となり、冬場は氷とならないのか、その論理、仕組は、私には目下の ところ分かりません。調べるつもりです。 水流、谷全体の、及び局部的な大気の流れ、冷却作用、加熱作用、氷点下、放射冷却、断熱膨張、 熱伝導の時間遅れ、、?等のキーワードが思い浮かびますが、果たしていかなる仕組でしょうか。 私は、幾つかの仮設、考え方があると思っています: 1.「夏場に氷点下になり、冬場に氷点以上になる」仕組があるはずだ、と考えることはそれでよいのか? 2.「夏冬の温度の伝達が、半年遅れで到着し、水を凍らせる」かもしれない、と考えることは出来るか? 3.「体感する外気温よりも、目に見えない地中、岩石の隙間の中の大気の流れ及び水の流れが、    凍る、溶ける」ことに関連している? 4.「この氷は、水が凍ったものだろうか。    或いは、水蒸気が液体となり、さらに、結晶化したものだろうか」と考えて見る。 韓国内には、他にも20箇所ほどこのような場所があるようです。日本にもあるようです。 観光客が入らぬよう、柵にて保護されている。 保護されていれば、荒らされないので、学術的にはそれなりによいことだと思いましたが、 お目当ての氷が見えないようでは、観光資源にはならないだろうと思いました。 管理人が柵内にいて、説明している。サッパリ分からない。 「チョヌン イルボン サラムニダ」と管理人に話しかけた。および、写真撮影したいとの 私の仕草と意図が通じたのか、柵内に入れてもらい、金網も除去して、写真撮影に成功。 谷の岩が崩れ落ちたガレ場(崖錐:がいすい)の下部の、岩と岩とのわずかな隙間に氷があった。 氷のある穴は、ガレ場の一部一箇所だけ。外見上30cmx70cm程度の開口部。 氷の表面は地表面から50cm程度下にあった。 氷の白い部分の大きさは、7cm x 30cm程度です。この白い部分は水に浮いているような 気がしましたが、ハキリ視認していません。写真では、透明な部分は氷のように見えます。 風向計が設置されていて、現地時刻 5PM(日本の4時ごろに相当する時刻)現在、 山風があることを示していた。吹き下りて来る風は、結構冷たい感じがしました。 15℃程度か??? なお、坂道を下りながら、谷に下りて谷川の流水を手ですくってみました。 冷たいことは冷たいが、さりとて、非常に冷たいとも思えなかった。 むしろ、ソラクサン下山時の千仏洞渓谷の水の方が冷たい感じがしました。 (温度計を持って来るべきだったと、思いました)