Dvorak Method ドボラック法 AZURE VRMN
ドボラック法による台風解析の試行  
 
Return to Top page 台風解析、解析手順・前提
  CI数  Originated: 2005-09/07, Last Updated: 2005-09/16


★解析対象とした台風: T0515(KHANUN)
初期(台風発生12時間前(9月06日))の画像、   2005年9月06日21JST、MTSAT-IR  MET=PT=0.5?, PT=0.5?, T=0.5?, CI=1.0? → [--kt、----hPa] 台風発生時点(9月07日)の画像、   2005年9月07日09JST、MTSAT-IR  MET=1.0, PT=1.0, T=PT+0.5=1.5, CI=1.5 → [29kt、1002hPa] (この1日の発達は「標準やや弱」と判断するが、中心気圧はJMA発表値1002hPaに あわせるべくCI=1.5とした。これに伴い、逆算し、MET=1.0 とした。) 1日経過後(9月08日)の画像、   2005年9月08日09JST、MTSAT-IR  MET=MET+1.0=2.0, PT=2.0, T=PT+0.5=2.5, CI=2.5 → [43kt、993hPa] (この1日の発達は「標準」と判断し、MET+1.0, とした。) JMAの気圧より、13hPa高いが、Adjustせず、CI=2.5のままとしておく。 1日経過後(9月09日)の画像、   2005年9月09日09JST、MTSAT-IR  MET=MET+1.5=3.5, PT=3.5, T=PT+0.5=4.0, CI=4.0 → [64kt、973hPa] (この1日の発達は「急速」と判断し、MET+1.5, とした。) 1日経過後(9月10日)の画像、   2005年9月10日09JST、MTSAT-IR  MET=MET+1.0=4.5, PT=4.5, T=PT+0.5=5.0, CI=5.0 → [78kt、956hPa] (この1日の発達は「標準」と判断し、MET+1.0, とした。) 1日経過後(9月11日)の画像、   2005年9月11日09JST、MTSAT-IR  MET=MET+1.0=5.5, PT=5.5, T=PT+0.5=6.0, CI=6.0 → [93kt、937hPa] (なお、24時間前からの画像を1時間ごとに点検すると、昨夜のうちに、最大強度に達しました。 そこで、この画像は、最盛期ではあるが、衰弱傾向にあるものと判断します。 従って、この1日の発達は、平均的に考え、「標準」とみなし、MET+1.0としました。) 1日経過後(9月12日)の画像、   2005年9月12日09JST、MTSAT-IR  MET=MET-1.5=4.0, PT=4.0, T=PT=4.0, CI=T+0.5=4.5 → [71kt、965hPa] (この1日の発達は、「急速衰弱」とみなし、MET-1.5としました。) 1日経過後(9月13日)の画像、   2005年9月13日09JST、MTSAT-IR  MET=MET-1.5=2.5, PT=2.5, T=PT=2.5, CI=T+0.5=3.0 → [50kt、987hPa] (この1日の発達は、さらに「急速衰弱」とみなし、MET-1.5としました。) 気象庁09JSTの天気図では、すでに温帯低気圧に変わっています。 しかし、この台風崩れの低気圧が海洋上へ抜け出たとき、気圧が低下するか否か、watchしておく必要があります。 1日経過後(9月14日)の画像、   2005年9月14日09JST、MTSAT-IR  MET=MET-1.0=1.5, PT=1.5, T=PT=1.5, CI=T=1.5 → [29kt、1002hPa] (この1日の発達は、「標準的衰弱」とみなし、MET-1.0としました。) すでに、温帯低気圧になったのでDvorak法を適用することは、ナンセンスであろうが かまわず行ってみました。 1日経過後(9月15日)の画像、   2005年9月15日09JST、MTSAT-IR  低気圧が海洋上(日本海)へ抜け出ても、気圧は低下しなかったようですが、 太平洋上へ抜け出したときには、若干の気圧低下が見られます。 この低下は、勿論「傾圧性」によるものと考えます。今後更に発達するでしょう。 なお、この低気圧は、東北北部を横断し、14日終日寒冷前線を発達させながら 各地に強風をもたらしました。北海道では、降水もありました。 もう一つ、この数日間、フィリピン東方にあった雲群が台風になるか否か、注目して いましたが、結局、低気圧のままで終わりそうです。気象庁も勿論「台風16号発生」、 の発表は行いませんでした。 台風発生とする風速 17.2m/s はいかにして特定するのだろうか? QuickScatか? 気象衛星画像及び天気図は気象庁のHPから引用させて頂きました。 本日をもって、T0515およびその後の温帯低気圧の追跡を終了します。 補足: 9月16日は、大陸からやってきた高気圧の冷気吹きだしにより気温低下あり。 館野上空200hPaでは、00Zで、−50℃以下になっており、夕方、巻層雲の上に 飛行機雲が何本も形成されていました。
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