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課外授業の風景

Originated: 2004-12/01, Last Updated: 2007-01/06
■ 2004年12月1日、「台風って何だろう」とのテーマで、日本気象予報士会会員   (東京、神奈川、千葉在住の会員)が、東京都の中野区立桃園第三小学校にて、   行なったボランティア課外授業風景です。筆者は、仲間の気象予報士6人の   方々ともどもスタッフとして参加させて頂きました。     (東京支部撮影の写真を掲載させて頂きました。) ■ JR中野駅にて集合し、歩いて小学校へ向かいました。小学校に入るのは50年ぶりだなー  などと思いつつ、校門をくぐりました。子供達の元気な声が聞こえてきました。校舎玄関  から応接室に通されたとき、応接室の入り口の際に「一期一会」の軸がかけてありました。  一瞬目に留まり、「オッ」と軽い感動を覚えました。   授業は、「台風」がメインテーマで、5年生2クラス、総勢50人くらいの子供たちが 対象で、休憩等入れて約2時間でした。  台風の発生前の状態から、発達し、日本列島を通り過ぎていくまでの状況の変化を、 クイズを織り交ぜ、視聴者参加型番組にしながら、進行されました。  授業の最後には、さまざまな質問を受ける時間も設けられ、トルネードやハリケーンなど  子供たちから活発な質問を受けました。中には、ダイヤモンドダスト(参照*1)はどうして 出来るのか、との質問があり、一瞬どのように説明したらいいのか、返答に詰りそうな 質問もありました。授業内容の詳細はこちら(参照*2)をご覧頂くこととし、以下、  個人的体験の一部をお伝えします。  大変活発で楽しい授業も終わり、若い女の先生が最後に、「気象予報士さんに会えるなんて、  一生に一度しかないかも知れません」と、我々へのねぎらいの心を含めて、生徒さんへ話を  されておられたことには、いたく感じ入りました。「一期一会」の精神で、授業にあたって  おられる、と感じました。  休憩時間には「指相撲」の相手をさせられました。負けました。生徒さんが教室を退出する  とき、私はたまたま出口付近に立っていましたが、思いがけず、サインをせがまれました。  (気象予報士にはプレゼンテーションのスキルが求められるとは思っていましたが、サイン  もできなければ、、と思いました!)10人あまりでした。何人もの小さな手との握手も求め  られました。  廊下を通って、応接室へ戻るとき、女の子3人連名のラブレター??をもらいました。  多少たどたどしい字体ですが「おぼえといてね」などと書かれていました。彼女たちは、  私に紙片を渡すと、とびはねるようにして、自分の教室のほうへ戻っていきました。  (廊下は、走ってはいけないのですが、と先生が言っておられたのですが、、、。)  子供達の 中に一人、「ボクは科学者になりたい」と言う子がいました。将来気象予報士に  なるかも知れないと思い、また期待もした次第です。握手をしたら、いや握力の強いこと。  思いっきり力をこめましたが、子供とは言え大変強かったです。  こうした子供達が、将来どのように成長していくであろうか。本日の課外授業の話が、  10年経っても子供達の脳裏に残っているだろうか、そんな思いの中、学校を辞しました。  本題からそれますが、握手は、アイコンタクトとともに大事なコミュニケーションの手段  だと思っています。思いっきり握り返すと、そのとき相手は「ハッ」としてこちらを見て、  自分(私)のことを忘れないでしょう。握手に慣れている欧米人などに対し、強く握り返  すと、単なる儀礼的でない「何か」が伝わるのでしょうか、相手はビックリします。 以下、ご参照下さい。 (*1) ダイヤモンドダスト (*2) 日本気象予報士会 東京支部のホームページ
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