私の師匠の石川朗選手に教わった筑波2000ドライビングテクニックを紹介しています
これを読んでも「サッパリわからん!」と言う方は直接聞きに来てください


今回のレッスンは第1コーナー・S字コーナー・第1ヘアピン・ダンロップコーナーのアプローチ
第2ヘアピン・最終コーナーです。コース図を良く見て頭に入れたら下に進もう

ここが第1コーナーの拡大図です
普通のコーナーと思われがちですが完全にヘアピンと考えた方が良いでしょう



入口側・出口側の角度を見る為にオレンジ線を引いてみました
斜になっているのが分かると思います
この様な角度のヘアピンは珍しく急角度のヘアピンとなります
つまり下の線(立ち上がりライン)と平行なラインで進入してあげるのが理想でしょう
そう考えて線を引くとブルーの線になります

上での考えをふまえるとこの様なライン取りになります
ピンク点のあたりがクリッピングポイントになります


立ち上がりラインと水平に突っ込みクリッピングポイントを少し行き過ぎるイメージで進入します
なるべくブレーキをクリップまで残して上げる事が大事です
※クリップ付近でブレーキもアクセルも踏まない待ちの時間がある場合は突っ込みが甘いです 気を付けましょう
コース幅があるので大きく回りがちになりますが上記ラインで行くとかなり小さく回るイメージです
少し遅すぎるかな!?位の旋回速度で十分です


さて次はS字から第1ヘアピンを抜けダンロップコーナーアプローチまでの説明です

第1コーナーを立ち上がりS字になるわけですが
S字と言うよりほとんど直線的に走り抜けます
@・Aはイン側にゼブラが有ります命一杯利用してダートに落ちそうな位寄せていきましょう
第1コーナーと同じでヘアピンの立ち上がりラインと水平になるように進入するので
Aを抜けた後はステアリングを真っ直ぐにしてヘアピンのイン側目掛けてのブレーキングとなります
Bのラインを見ると分かるように イン・イン・アウト となります
何故 アウト・イン・アウト で無いかは第1コーナーと考えが同じで急角度のヘアピンになってしまうからです
アクセルオンで立ち上がり命一杯外まで行きダンロップコーナーの準備の為左に寄せます
Cで左に寄せた時に必ず一度ステアリングを真っ直ぐにしましょう

この図のオレンジラインが一般的な悪い例です(かなり意識しないとこのラインを通ってしまいます)
ブルーのラインの進入が理想です。ハンドルを切ると同時にブレーキ少しをあてるとスムーズに曲がれます
茶色の部分は土がえぐれているので目印になるかと思います
※左に寄せて直ぐに右に曲がると角度が急になるので必要以上に車速を落とす事になりますので注意しましょう


ダンロップコーナーを抜けると80Rです
上でのラインをなぞれると車速はのります
どうしてもスピードがのらない方はダンロップのアプローチが間違っている可能性があります


パワーが出ている車ならコース幅を一杯に使ってガンガン加速です

80Rをこえるとまたまたヘアピンです
しかも最も急角度でアプローチが難しいので
このコーナーを上手に抜ける事により裏ストレートの車速がグンと伸びます


立ち上がりのラインと平行に進入は不可能なのが上の図でわかりますね
なるべく平行に近づくラインでアプローチします
80Rの立ち上がりで左側(黄色○付近)に寄せ真っ直ぐ2ヘアピンのコース中央目掛けてブレーキングです
クリッピングポイントは点と言うより面になる感じです
イメージ的には ミドル・イン・イン・アウト やはり小さく回ります


最終コーナーです
裏ストレートで速い車なら200kmオーバーですので心臓がキュッとなるブレーキングになります


ラインは上の図の通りです
ブレーキを残しながらコース中央からやや外よりのラインで進入します
(車のセッティングによっては大外からの進入になる場合があります)
クリッピングを目指して(緑の点)徐々にインに入って行きます
ブレーキが終了したらアクセルを少しづつ入れていきクリップ付近からは全開です
この時の目線は必ず立ち上がりラインを見ましょう
2個目の緑の点の場所はゼブラです左側のタイヤが乗る位がベストです
※最終コーナー立ち上がりでインに巻き込んでピットロードのコンクリートに
直撃してしまう場合があります(もちろん廃車コース)
この様なケースは進入で速度を落としすぎてアクセルを入れるポイントが極端に早くなります
その為、旋回速度が上がってしまいハンドルをドンドン切る方向になります
それでも曲がりきれなくなりハンドルを切ったままアクセルをポンと戻してしまい
急激な前荷重になり切ってあるハンドル方向に巻き込みクラッシュとなります 気を付けましょう


オーバースピードで進入してしまった時の心構え
出来る出来ないは別としてね


普段黄色のポイントでブレーキングしているとします
それがミスをして赤色のポイントで慌ててブレーキングをしてしまうとフルロックして
真っ直ぐコースアウトしてしまいがちです


ここで少し考えてみましょう!

@
普段のブレーキング(黄色点)が限界なのか?
もしかしたら赤色点が自分の車のブレーキングポイントかもしれないと言う事
それならば真っ直ぐに行かないで普段よりも速いコーナーリングが実現しますね



A
黄色点と赤色点の距離を5メートルとします
普段よりも5メートル先で突っ込んでしまてもコース幅が5メートルあれば

赤色のラインでコーナーリングも無理ではないはずです

なかなか難しいとは思いますが 心の隅にでも置いておけば
ヤバッって時に慌てずにすむかもしれません


第一弾終了
質問がある方は いまさん まで