この色好きよ              

2000年4月5日(水)

< 続 Web 出版 >

最近3冊の本を出してつくづく思った事がある。

「こんな本を作りました」と案内を出しても、友人・知人達は「本屋さん5軒も廻ったけどないよー」なんて言ってくる。

書店は全国に6万店くらいある。しかるに我が出版物はそれぞれタダノ3千部止り。アチキの本が全国全ての本屋さんに配本される訳ではないのだ。

出版社は、東ハン、日ハンなどの取り次ぎ店(流通会社)へ回し、其れが全国の各支社に送られ、そこからそれぞれ管轄の書店に配本される。

各書店は、出版社からの新刊書案内を見て注文するのであるが、その
「配本リスト」は著者に送られてくる。何十ペ−ジにもわたって、北海道から沖縄迄、其の書店名・所在地・配本数が全て記されている。

そこで、「探したけどなかった」と言う友人達に、我が本を仕入れている最寄りの書店を知らせる。すると「その店へ行ったけど3冊しか仕入れてなかって、もう出た後だから、注文してもらっても3週間かかりますと言われた。」と叉文句を言って来る。

私なんか新聞書評などで見て、欲しい本があっても本屋さんへ探しに行くなんて事はしたことがない。勿論「超ベストセラーで、何処の本屋さんでも横積みにしてならべてある」という本なら別だが、殆どの本は初版から1万部以上なんて作らない。よって、いつも本屋さんに電話で注文して、「入った」と言う連絡を貰って始めて本屋さんへ出向く。

とはいえ今は、大型書店に勤める我がドニーチョ・テニスの仲間、朋子さんにメ−ルでお願いすれば、ちゃんとテニスコ−トへ持って来て下さると言う恩恵に預かっているが・・・

しかしネット書店でいつも購入してる辻本さんによれば、「Web 書店ならどんな本でもメ−ルで注文して2日で必ず家に配達される」と言う事で、いつも一番に「買ったよ、読んだよ」と言うメ−ルを頂いた。

そんなこんなで、希望の本を手に入れるのは結構大変なのだ。そしてまたそれだけ沢山の手を経ている分価格も高くならざるを得ない。

その上書いて、編集して、印刷して、製本して、やっと書店に並ぶ頃には、もうその気持ちは切断されてしまっている。

しかるにWebでの出版はどうだろう!
人に「買って」と言わなくても読んでもらえる。気になる部分は後で書き換える事もできる。今日の気持ちを今日読者に伝える事ができる。読者の数の制限はない。費用がかからない。

書きぐせが、ついてしまった。
このつたないDiary も当分止める事はできないだろう・・・

しかし、しかし、ネットで検索して自分の本が、国会図書館を始め、全国の図書館に所蔵され、また書店のHPにちゃんと拙著が紹介されているのを見るのは、これ叉嬉しい事ではある。