1999年8月21日
< ネットな関係 >
インタ−ネットを始めて2年2ヶ月。
Eメールは、まず娘達に送ってみた。送付後すぐに「今送ったから見てみて!」と電話。
ちゃんと届いたうれしさ。次はインターネットのトライ。
まず当時一番興味を持っていた『囲碁』で検索。
ズラ〜〜〜と出てきた一覧の中から、一番上の阿部毅一郎さんをクリックしてみた。
オー!何と 何とすごいことよ!
水彩画、ミステリ−、短編小説、写真、歌句会、川柳、詩、
ドラマ、旅行記、日本文化論、ゴルフ、テニス…… とアイテムが並ぶ。ウ〜ム、何か間違ったみたい、、囲碁の人じゃないねこれは、、、
レレあったあった。最後に「囲碁」の項目が。
しかし、6段だと… 初心者の私には内容が高等すぎる。さっさと興味ある他のページに移る。
私も多趣味な方だが、これはヒドイ! いやスゴイ!!
窓口が広く、奥行きが深い。どのペ−ジも興味深々だが、一度では読み切れない。
さっそくブックマ−クに記入して、その後たびたび訪ずれることになった。
最後に「ゲストの記入欄」なるものがあったので、つい書き込んでみる。
何もかも始めての事で、なんだかうれしい。そしたらすぐにお返事を下さって、共通の趣味(音楽、ゴルフ、テニスなど)について語り合う良きメールフレンドということになった。以後数カ月間と言うもの、私のメ−ル相手は娘2人とこの阿部さんの3人だけ。
3人に限っていた訳ではない。ただ本来Macは通信のためではなく、コンピューターグラフィックスをしたいために購入したのであるからして、Macに向えば Illustratorや Photoshop を使って、絵(のようなもの)を描いたり、写真をいじったりするのが常だった。
Eメ−ルは「できる」と言うことの確認さえすれば良かったし、他の誰のメ−ルアドレスも知らなかったのだから仕方ない。その阿部さんの「童話」のペ−ジを読んだ時には、目からウロコの落ちる思いがした。
それは、阿部さんが以前ポ−ランドに赴任されていた時のことを書いておられるのだが、とても子供さんへの愛情を感じたのだ。
そうか〜〜〜、こういうことでいいのだ。我が一家も、転勤で色んなところに住んだ。特にニュ−ヨ−クや香港は、好きで思い入れがあるのだが、子供達は乳児期、幼児期であったため殆ど覚えていないと言う。
それで、「何か書き残してやりたい」と言う想いをちょうど持っていたところだ。其の頃撮影したフィルムも、フォト・ライブラリーに預けたままなので、自分の気に入った写真だけでも整理してみたいと思っていたし…娘の結婚式までに小冊子にまとめて、御列席の皆さんにお渡ししょう。
そうだそうだ、それがいい。。そこで思い立ったが吉日。すぐ原稿を書き始めた。
自分の思い出すこと、子供達に思い出して欲しいことなど、明いた時間にチョコチョコワープロ打ち。
「取りあえず作って見よう!」という気軽さだから、すぐできる。そのうち欲が出てきて、折角Mac持ってんだから自分で編集しようじゃないの。それでスイスイと編集。其の頃ある人に「本というものは、本屋さんに並んで、見知らぬ人にも手にとって見てもらってこそ、本なんですよ。」といわれ、又すぐソノ気になる。
と言うように、結局10ヶ月で3冊の本が出来上がった。
とっても不思議な気がする。
一度も御会いした事もない人なのに、ネットで偶然知り合い、それがきっかけで思い掛けなく本を出版するなんて…その後、御子息が香港へ転勤になられ、私の香港の知人を御紹介して、おつき合いをされているということも何だか楽しい。
「ネットなお友達だなァー」とつくづく思う。
阿部さんの ホームページ
娘達のために…と思って作った本ではあるけれど、結構向こうの生活を知るのに参考にしていただけるものではないか、と密かに自負している。
御覧頂けたらうれしい。。。『チエのニューヨーク』 鹿砦社 (ロクサイシャ) 1,000円
『マキの香港』 鹿砦社 1,000円
『妖精の旅』 求龍堂 (キュウリュウドウ) 2,000円
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