Christina Ricci & Jonny Depp

2000年5月24日(水)

< Sleepy Hollow >

馬上からふりかざした剣で、一刀のもとに首を切り落とす。
切られた首がゴロンッと転がる。
犠牲者は次々増える。

恐ろしいはずの映画も、クリスティーナ・リッチの可愛らしさ故に、その恐ろしさは影が薄くなっていた。
19才、美しくて可憐でお人形のよう、しかもミステリアス・・・
ちょっとひねくれた表情を見せるのが、リッチのトレードマークだそうだが、この映画に関しては、まっこと美しい!!

しかしながら、ゴロンッと切り落とされた頭は、どれも生々しくてものすごリアル!!

石膏で頭をかたどられ、シリコンで塗装され、ア−ティストによって整えられていく。髪の毛は1本ごとに植えられ、眼球とアクリル製の歯が取り付けられる。この作業は平均して5週間を要したそうな。

それにこの村「スリーピー・ホロウ」は、丸ごと作られたセットだと言うから驚く。
ロンドンから北へ2時間の所にある20エ−カーの英国国有地に建てられたとか・・・80人の建設者、エンジニア、等の技師チームが、11の建物を作って村にしたそうな。
村一つを作ったんだから〜〜!!

この映画の原作は、ワシントン・ア−ビングの古典的ホラー『スリ−ピ−・ホローの伝説』。
しかし昔この村で首を切られた騎士の亡霊だと信じられていた『首なし騎士』の伝説は、米国でかなり流布されているようだ。

* ところで、私がニュ−ヨ−ク市民だった時、ハドソン河沿いの町Tarrytown にある Washington Irving さんのお家(Diary/1999-12-21のリ−スのかかった家)へよく行ったものだ。春には花と緑に囲まれ、こじんまりしたステキな建物。
住んでいた時のままに保存されていて、行けば家中くまなく見学できる。書斎には皮表紙の本が並び、寝室にはカ−テンもベッドカバーもそのままに、そして台所も調理器具が今すぐ使えるように並んでいる。
あのかわいいお家の、あのかわいいお部屋で、こんなこわーいお話を書いておられたなんてね〜